過疎化対策で「婚活」を支援する自治体は…
- 2013年09月07日
- 不連続線
過疎化対策で「婚活」を支援する自治体は全国的に多いが、沖縄県も将来必ず訪れるだろう人口減を先取りして、2014年度スタートの「人口増加計画」で支援を計画しているようだ。どういう事業が展開されるのか注目だが、八重山で今年2回開かれた「婚活」は明暗が分かれた▼2月のJA初の「婚活」は参加が少なく、一時開催が危ぶまれたが、最終的に男女18人ずつの36人が参加、1組だけだがカップルも誕生した▼これに対し、8月の南の島の星まつりの「婚活」は、男女およそ180人が参加する盛況ぶりで、カップルも昨年の15組の2倍の30組が誕生した▼農村の花嫁問題は、農家自体が自分の娘を農家に嫁がせるのを嫌がる傾向にあるところに根本的な難しさがある▼しかし長野県の川上村は、花嫁さんの7割が都市から嫁いできて若者の定着率は高く、出生率も沖縄をしのぐなど、こうした嫁さん不足や後継者不足問題はないようだ。その背景となっているのが、レタスを中心とする2800万円超の農家の高年収と魅力的な村づくりだ▼川上村をこのように“奇跡の村”として全国的に有名にしたのが、臨時職員からトップにまで上り詰めた藤原忠彦村長だ。八重山も農家の平均年収を2800万円超にするような変革に果敢に挑むリーダー出でよ。(上地義男)
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