石垣港離島ターミナルで訓練 地震、大津波を想定
県広域地震・津波避難訓練に併せた石垣港離島ターミナルの2013年度避難訓練が4日午前、行われた。訓練には離島ターミナル入居事業者や指定津波避難ビルの南の美ら花ホテルミヤヒラ職員、関係行政機関の職員ら約80人が参加。避難先導係や確認救護班に分かれ、地震発生後の津波避難ビルへの誘導や傷病者の搬送など実践さながらの訓練が行われた。
同訓練は、災害時における観光客への対応、避難態勢などの確立を図ることを目的に行われた。
訓練は午前10時ごろ、石垣島の南方沖を震源とする強い地震で石垣島では震度6弱が観測されたことを想定して行われた。
9時50分ごろに県防災危機管理課が県内全域に大津波警報のエリアメールを送信。午前10時3分ごろに地震が発生したことを想定し、離島ターミナル入居事業所の職員らが訓練参加者を避難ビルに誘導。
傷病者や避難に手助けが必要な人をタンカや車イスに乗せて避難した。地震発生から12分51秒で参加者全員がホテルミヤヒラ7階にたどり着き、訓練を終えた。
県の津波予想図では地震発生から12分後に石垣港離島ターミナルに津波が到着する想定となっており、訓練終了後に石垣市経済振興公社の真栄田義世専務は「支援が必要な人の確認ができておらず、役割分担や意思伝達が十分にできていなかったかと思う。反省点をとりまとめ、安全・安心なターミナルにできるように調整していきたい」と講評した。
県防災危機管理課によると、エリアメールは携帯電話会社や機種によって受信時間が異なっており、中には設定しなければ受信できない機種もあるという。今回の訓練に併せてアンケートも実施しており、同課は「エリアメールの受信範囲も確認していきたい」としている。
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