風疹が県内で流行 保健所、予防接種呼びかけ
- 2013年08月30日
- 社会・経済
沖縄県内で風疹が流行していることから、八重山保健所では注意を呼びかけている。県内では7月3日までに41人の発生が報告され、その大部分が成人男性。八重山では29日までに発生の報告はないが、今後、流行する恐れがあることから注意が必要。
風疹は発熱、発疹、リンパ節の腫れが特徴のウイルス性発疹症。
症状が全く無い状態から、症状が重い合併症併発まで幅広く、臨床症状のみで風疹と診断することは困難とされている。
感染から平均16~18日の潜伏期間の後、発熱、発疹、リンパ節の腫れ(特に耳介後部、後頭部、くび)などが出現する。成人では一過性で手指のこわばりや痛みが出る場合がある。
リンパ節は発疹の出現する数日前より腫れはじめ、3~6週間程度続く。治癒後は良好な疾患だが、高熱が続いたり、急性脳炎などの合併症で入院が必要になることがある。
保健所では発生を防ぐ手段として、2回の予防接種を推奨している。
特に①風疹の定期予防接種対象者(1歳児および就学前1年間)②妊婦のパートナー、1歳以上の子どもおよびその他の同居家族③妊婦は、産後早期④小学生~40歳代で2回の予防接種歴が無い者ーに該当する者はなるべく早く予防接種を受けるよう、呼びかけている。
八重山保健所では「成人男性は免疫の無い人が多く、感染リスクが高い。妊娠女性に感染させる可能性があることを考え、ぜひ、予防接種を受けてもらいたい」としている。
風疹や予防接種に関する質問・相談は、八重山保健所(82-4891)または石垣市健康福祉センター(88-0088)。
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