今年も捕獲大作戦 外来生物オオヒキガエル

環境省石垣自然保護官事務所は島内全域に生息し、生態系に悪影響を与える恐れのある特定外来生物、オオヒキガエル駆除の一環として、8月5日-25日までの間、石垣市との共催で第6回石垣島オオヒキガエル捕獲大作戦を実施する。
市民参加の大量捕獲で生息数の低減を図ろうというもので、2-4日に市内3カ所で説明会を開催する予定で同事務所では、市民多数の参加を呼びかけている。
オオヒキガエルは大型で繁殖力が強く、多くの昆虫を食べるうえ、強い毒を持っているためにオオヒキガエルを捕食して野生生物が死亡する危険性もある。
国内では2005年に外来生物法で特定外来生物に指定され、輸入や飼育、販売、譲渡などが規制されており、同事務所では08年から「石垣島オオヒキガエル捕獲大作戦」を展開するなど生息数の低減を目指している。
同事業は高校生以上の参加希望者がオオヒキガエルハンターとして登録し、捕獲数などを競うもので、08年は参加者38人、捕獲数2582匹、09年は35人5097匹、10年は38人6593匹、11年は41人6431匹、12年は23人3530匹で推移している。
登録には事前説明会への参加が必要で、同事務所では2日午後7時から米原公民館、3日正午と午後7時から、国際サンゴ礁研究・モニタリングセンター、4日午後7時から伊原間中学校体育館で説明会を開く。
本田師久自然保護官は「外来生物の捕獲作業は継続的に行う必要がある。捕獲数に応じた表彰などの特典もあり、今年もできるだけ多くの皆さんに参加してほしい」と述べ、市民多数の参加を呼びかけた。
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