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夏休み、知徳体実践の場にしよう

長期の休みでないとできないことを

■自分発見の機会に 小中学校は20日から夏休みに入った。「夏を制する者は自らを制す」—とよく言われるように、有意義に過ごさせたい。 子どもたちは、日頃は「学校」という生活空間の中で、いわば時間的に拘束されている。そこから長期間解放されるのであるからせっかくの与えられた機会、非日常的な生活を送らせたい。つまり、長期な休みでないとできないことをさせるということだ。  知・徳・体バランスのとれた生活で過ごさせたい。  私たちは、「よく遊び、よく学べ」と言われて育ってきた。ここでの遊びは知に結びつく遊びだった。だが近年、子どもたちの遊びは激変した。ゲームやCD、TVで席巻されている。長時間、室内で、個人空間の中で興じている。そのような状況では知的生産は難しい。もっと屋外に出させ自然や社会に触れさせる中で子どもを成長させたい。今のような類の遊びでは、自らを成長させる何らかの「気づき」を獲得することは難しい。  夏休み期間中、教育委員会や地域、諸団体が主催、計画する行事や活動がある。それに積極的に参加するよう仕向けたい。親はそういう努力をしなければならない。成長のための「気づき」は、何かの拍子にやってくる。また、隠れているものだ。探し出してほしいと呼びかけてさえいる。自然体験、社会体験、親子体験の中でそれを見つけさせたい。 ■自由研究は格好の教材 日常の学校生活は決められた時間帯や枠組みの中で、いかに効率よく過ごし最大なる効果を出すかを考える。このため、どうしても受動的な学びになることが多い。そこで、夏休みは子どもたちが、自ら学び、自ら考え、自ら行動する—そのような時間帯にさせたい。そのために親や教師はサポート体制をしく必要がある。継続し時間をかけて仕上げる「自由研究」などは格好の教材だろう。 あるノーベル賞受賞者にこのような逸話がある。「先生の研究の切っ掛けは何ですか」「それは、中学校の時の夏休みの自由研究にありました。」 人が何かを学び、知識を獲得するとき「自ら」という行動意識が必要だ。強制でもそれなりの効果は残せるが深度には限界がある。「自由研究」で自ら学ぶことの大切さを知り、そして、そのことが今後の学校生活を豊かにしていくことを感じさせたい。夏休みはそのいい機会だ。 また、学びには粘り強さも必要だということを併せて知らせたい。そのために、長編小説を読破させることもいい。学校では読書冊数や多読書賞などがはたらき、子どもたちは長編ものを選ばない読まない傾向が得てしてあるようだ。読書には粘りも求められる。長編もの、全巻ものを読破させることでそれを培い、喜びを味わわせたいものである。このことは、長い読書人生の中で印象づくものになることだろう。 ■ボランティア活動で徳育を 各学校では、このところカリキュラム(教育課程)の中にボランティア活動が取り入れられている。仕方のないことだがお膳立ての中で、させられている感がなきにしもあらず。子ども自身が社会奉仕や福祉を見つけ出し活動することは難しい。それを承知の上でのことだが、家族で話し合い、ささいな事でいい、社会のため、他のためになる何かを見つけ出し実践する機会にしたい。そのことが徳育につながる—と考えるからだ。他を思いやる徳目は身近にある。また、この経験は、大人になり社会に出たとき生きてくるものだ。  夏休みのボランティアは、その萌芽(ほうが)期になろう。そして徳育の実践といえよう。徳育は、何も教室の道徳の時間だけで行うものではない。むしろ日常生活の周りにあるものだ。親の出番にしよう。 中学校を卒業したばかりの未成年者の集団暴行致死事件が連日報道されている。普通に育っておれば、そんなことにはならなかっただろうに、と思わないわけにいかない。では、普通に育てる—とはどういうことか。あたりまえのことが、あたりまえにできるように育てることではないか。ここには家事手伝いなど親子のふれ合いや語り合いがあろう。夏休みこそ親子会話の集積した時間にしたい。

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