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あす「ルールなし」で発効 「無法地帯になる」

日台漁業協定共同利用水域 漁業者に不満と不安
 日台漁業協定に基づき、日台双方の漁船の操業を認めた共同利用水域(法令適用除外水域)が、操業ルールの定まらないまま10日から適用される見通しとなったことを受け、本マグロ漁を行う地元漁業者は「無法地帯になる」と不満や不安を募らせている。漁具被害をおそれて同水域での操業を控える動きがすでに出ている一方、操業トラブルを覚悟して同水域内に出漁し、被害を受けた場合に日本側の責任を追及すべきだとの意見も出始めている。  みちたけ丸船長の玉城浩行さん(52)は7日、平久保北方の水域ラインぎりぎりの海域で釣り上げた196キロの本マグロを水揚げした。集魚灯を使った漁法。操業中、台湾漁船は確認されなかったというが、ルールが確立されない状況に玉城さんは「いくら何でもひどすぎる」と落胆した。  8日、八重山漁協でえさなどの積み込みを行った「第一あずさ丸」の長浜三男さん(50)は9日に出港するが、「向こう(石垣島北方)はキハダや本マグロが捕れる時期。去年は何本か捕っているが、もう行こうとは思わない」とあきらめ顔。「台湾漁船の縄は太いので、からむとこちらの漁具が切れる。400—500万円かかる漁具が被害を受けた場合、誰が補償してくれるのか」と憤った。  水産庁の説明会で再三再四、暫定執法線から南側に拡大した水域の撤廃を訴え続けてきているマグロはえ縄漁の名嘉全正さん(54)は「漁具を捨てにいくようなところに、行けるわけがない。日本は漁場を放棄したことになる」と厳しく批判した。  同漁を営む仲田吉一さん(49)さんは「台湾漁船は操業のやり方がバラバラ。言葉も無線も通じない相手と、どんなルールをつくろうというのか。こうなったら向こうに行って漁をし、被害を受けて国に責任をとらせるしかない」と話した。

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