石垣~成田、神戸線も就航 スカイマーク西久保社長が市長に報告
- 2013年05月03日
- 社会・経済
7月10日から31日まで3路線
航空会社スカイマークの西久保慎一社長が2日午後、中山義隆石垣市長を訪問し、7月10日から南ぬ島石垣空港に就航する那覇~石垣、成田~石垣、神戸~石垣の3路線について報告した。いずれの路線も7月31日までの運航予定。西久保社長は「本土から石垣に来るには非常に高い航空運賃だったが、今回これを引き下げることにより、これまで石垣に来たことのない人も訪れるようになるだろう」と話した。
那覇~石垣線は1日4往復8便、運賃5000円。成田~石垣線、神戸~石垣線はいずれも1日1往復2便、運賃は成田~石垣線が1万3000円から2万6800円、神戸~石垣線が1万3000円から2万5800円となっている。このほか、羽田~那覇線に4000円追加で、石垣まで行くことができる。
航空券は5月10日から販売。使用する機体はボーイング700-800(177人乗り)。
西久保社長は「那覇~石垣はそんなに大きなコストはかからない。今回の5000円にしても十分に採算がとれると思っている。気楽にいろんな人に石垣島の良さを知ってもらいたい」と話した。
地域住民に対しては「新しい航空会社ということで躊躇(ちゅうちょ)もあると思うが、安全性では他社に劣るところはない。機体も新しく快適に過ごせると思う。まずは試しに乗ってほしい」と要望した。
報告を受け、中山市長は「とてもうれしく、歓迎する。特に那覇~石垣間では4便が就航し、価格も安いため地元住民への利益も大きい。子どもたちの部活派遣費なども抑えられ、保護者にとっても負担減になる」と就航を喜んだ。
八重山ビジターズビューロー理事長で市観光協会の宮平康弘会長は「直行便はありがたい。神戸には八重山出身者も多く、以前あった路線の復活に期待が持てる。竹富町の島々への観光客が増えると思うので、空港から港までの陸上輸送などオール八重山として受け入れ態勢を構築していきたい」と期待し、那覇~石垣線に関しては「3社体制になるが、宮古であった価格競争での混乱が生じないよう持続的な運航にしてほしい」と求めた。
今後は、入域観光客数の増加、それに伴う経済の動き、県外に観光で行く地元住民にとっても低価格の航空運賃に期待が高まりそうだ。
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