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夢でない観光客100万人

新空港開港と西表の世界遺産登録で
■20年までに100万人  石垣市が2010年に策定した観光基本計画で設定した「20年までに入域観光客100万人」の目標が、まんざら夢物語でない状況になってきた。それは郡民待望の新石垣空港開港に加えて先月31日、「奄美・琉球」が世界遺産への推薦・登録の前提となる暫定リストに追加され、沖縄からやんばる(本島北部)と竹富町の西表島が世界遺産に登録の可能性が出てきたからだ。  環境省は16年夏の世界遺産委員会で最終審査を受ける最速のスケジュールを描いているようであり、県や竹富町など関係自治体は互いに連携、万全を期して早期の世界遺産登録を実現してもらいたい。  石垣市の観光客は6年前の07年に過去最高の78万7000人に到達、80万人は目前となっていた。ところが米国のリーマンショックを機に観光客は落ち込み、さらに東日本大震災も加わって11年にはピーク時から13万人も落ち込む65万人台まで激減した。昨年は5万人増でようやく70万8000人まで回復したが、まだ一昨年の72万人のレベルには至っていない。 ■今年は過去最高80万人目標  しかし、3市町の行政や観光業界で組織される八重山ビジターズビューロー(会長・中山義隆市長)は、今年の目標値を80万人に設定した。これは昨年比いきなり約9万人増、12.3%の大幅アップであり、もしこれが達成されれば07年をしのぐ過去最高となる。  この強気の目標設定は、郡民待望の新石垣空港が3月に開港、需要予測で十分に開港効果が見込めるからだ。  新石垣空港の開港は、1500メートル滑走路が貨物のコンテナ輸送も可能な中型機が就航できる2000メートルに拡張整備され、宮古から20年以上も遅れて八重山もようやく大量輸送時代の幕開けを告げるものだ。  こうした大量輸送だけでなく、国際化にも対応できる新空港開港に加え西表島が世界自然遺産に登録となれば、石垣市が3年前に観光基本計画で掲げた入域観光客100万人も、目標年度まであと7年あるし、決して達成不可能な目標ではない。新空港が開港する今、次は「世界遺産で観光客100万人突破」をキャッチフレーズに機運を盛り上げるべきだ。  世界遺産効果は、屋久島や知床、白神山地、小笠原諸島などに内外から観光客がどっと押し寄せ、小さな島の屋久島は本末転倒にも逆に自然が損なわれる危機的状況にすらなっている。  西表島も世界遺産に登録されると、世界にアピール、国内だけでなく内外からさらに誘客効果が期待できる。 ■順調なら16年に世界遺産  11年6月に世界遺産登録が決まった小笠原諸島は、07年1月に暫定リスト入りし、3年後の10年1月に推薦書・管理計画を送付。現地調査を経て4年後に登録が決まった。  「奄美・琉球」の登録は、それより1年早い手続きを描いているようであり、それが順調に運べば3年後の16年夏には世界遺産登録が実現する。  ただヤンバルクイナの本島北部は米軍基地を抱え、さらに林業との兼ね合いで登録の前提となる国立公園指定などで手間取る可能性も少なくない。  奄美群島は世界遺産登録に向けて、保護と活用で学習会を開くなど早くから地域挙げて取り組んでいる。八重山も西表島の登録に向けて、竹富町を中心に3市町が「八重山はひとつ」で一体となって機運を盛り上げ、県や環境省、関係自治体と連携して保全と活用で仕組みづくりを進めるべきだ。

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