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大地震 八重山10分で津波到達、避難場所の確認重要

地震津波対策で
宮本氏と中村氏が講演
 内閣府沖縄総合事務局石垣港湾事務所主催の地震・津波対策講演会「東日本大震災の教訓と八重山への示唆」が29日午後、石垣市民会館中ホールで開かれた。みなと総合研究財団主席研究員の宮本卓次郎氏と琉球大学理学部物質地球科学科准教授の中村衛氏が講演を行い、防災教育や食料・資機材の備蓄、さまざまな状況を想定した対応、避難場所を確認しておくことなどの重要性を訴えた。  講演会は、八重山で大規模な地震が発生した場合、どう対応していくか考え、防災意識の高揚を図るのが目的。市民や防災担当者など200人以上が参加した。  1771年に発生した「明和の大津波」とこれから起こりうる大津波について講演した中村氏は、八重山地方で数百年間隔で大津波が発生していることを説明。  東日本大震災では、地震発生から津波の到達までの時間が約30分だったが、四方を海に囲まれた八重山では10分程度で到達することを指摘した。  短時間で避難可能な範囲が約300メートル以内となるため「避難場所まで逃げられないこともあるので、身近な避難ビルの場所を覚えておくことが重要」と強調した。  講演会では、2011年3月11日に発生した東日本大震災の状況や復旧作業がどのように行われてきたのかを振り返った。大震災で東北地方整備局副局長として指揮を執った宮本氏は、当時の取り組みを紹介した。  地震により港湾が破壊され、がれきが港に散乱したことで船舶が入港できず、復旧に必要な資機材の搬入が困難になったことなどを説明。「食糧だけでなく資材も必要。船舶が入港できない場合や道路が寸断された場合、地元で復旧作業を進めなければならない」と話した。  また、釜石市の学校では徹底した避難訓練や防災教育の成果でけが人が皆無だったことを指摘。「幼いころからの防災教育で子どもたちの命を守ることができる。積極的に取り組んでほしい」と訴えた。
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