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またも離島切り捨て 県立図書館八重山分館が100年の歴史に幕

■竹富町は反対貫く  県として狙った獲物は絶対に仕留めるということか、行財政改革プランで09年4月から廃止を計画したものの、住民らの強い反対で延期されてきた県立図書館八重山分館が、13日の県教育委定例会で、今年3月末での廃止がついに決まった。同プランでは地元の声を無視した09年3月末の八重山支庁廃止強行に次ぐ離島切り捨てだ。  同分館の存続を求める会(大田静男会長)は猛烈に反発、撤回を求めているが、県としてせっかく仕留めた獲物を逃がすはずがないだろうから、来月末には大正年代の1914年に八重山通俗図書館として誕生し、八重山郡民の教育、人材育成、文化振興に大きく貢献してきた八重山分館は、98年の長い歴史を閉じることになる。  ここで情けないのが市町村だ。県から有形無形の圧力があるのか、まるでヘビににらまれたカエルのように県に逆らえない、あるいは逆らっても勝ち目がないということなのか、竹富町は町民の意向を受けて立派なことに反対の姿勢を貫いたが石垣市、与那国町は条件付きで廃止を認めたことから、その時点で事実上廃止は決まった。 ■無理が通れば道理引っ込む  八重山支庁廃止のさいも、今回と同様大浜市長の条件付き容認で一気に廃止が決まった。このように県にはいくら抵抗しても勝ち目がないから、実を取ったほうがよいと条件付きで認めるでは、県と対等の自治体と言いながら実態はそうでないということだろう。いわばそこにはいまだ“上意下達”と“離島蔑視”が存在している。  県立図書館八重山分館廃止は、07年11月に提起があったが、最初の理由は建物の老朽化と立派な市立図書館ができており県立図書館の必要性がなくなっただった。これに対して同分館の存続を求める会は、本館に隣接して那覇市立図書館があることを指摘。次いで財政難の理由に対しては那覇のおもろ町に巨費を投じて立派な県立博物館・美術館を建設したのに、どうして八重山は財政難を理由に切り捨てるのかとことごとく論破してきた。  この結果、廃止問題は一時棚上げされてきたが、しかし県教育庁としては冒頭で指摘したように狙った獲物は絶対に逃がさないというように、そこが行政の強みでじっくり時間をかけて反対運動が弱まるまで待ち、そして今回石垣市長と与那国町長から容認を取り付け、廃止にこぎつけたのが実態だ。  そこには「初めから廃止ありき」で無理が通れば道理引っ込むの構図しかなく、こうした理不尽さが許されていいとはとても思えない。 ■次の離島切り捨ては何か  支庁廃止でも、今回の図書館廃止でも3市町議会は存続を決議したが、結局県の強硬路線と、住民より県の顔色をうかがう市町村長の弱腰の前に民意は無視されたといっていい。  支庁廃止のさい、当時の市長は県の権限移譲を条件に廃止を容認した。果たしてその条件は履行されたか。少なくともその条件がどういうもので、そのうちのどれが権限移譲されたのか公表された記憶はない。恐らく容認のための口実だったのだろう。  そこで今回石垣市、与那国町もいろいろ条件を提示して廃止を容認したが、もしこれらの要望が満たされなければ両市町長はどう責任を取るのか。  県の無理が通ればの強引なやり方は絶対許されるべきでなく、離島切り捨てに拍車をかけるものだ。実を取る条件闘争は最終手段として石垣市長、与那国町長も反対を貫いてほしかった

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