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戦争マラリアを後世に 巡回紙芝居始まる

児童ら命の尊さ実感
 「慰霊の日」に向けて郡内各学校で平和学習が行われているが、八重山戦争マラリアを語り継ぐ会(玉城功一会長)は、13日から各校で八重山戦争マラリアを描いた紙芝居をスタートさせた。戦争体験者の高齢化が進み、語り手が少なくなっていることから、学校現場でも平和学習に苦慮している状況もあり、同会では昨年10月に行った朗読劇「ハテルマ・ハテルマ」に続いて、慰霊の日までに小中高校11校で紙芝居を披露する。  平和学習で使われる紙芝居「ぬちどぅたから みつふおばぁーの話」は、戦争マラリアで家族16人を亡くした波照間島の故・大泊ミツフさんの体験を基に劇作家・演出家の栗原省氏=和歌山県=が制作した。  14日朝は登野城小学校の6学年3クラスで紙芝居が行われ、河口儀子、仲吉委子、宮良たい子さんが戦時中の登野城校区内の様子や戦争マラリアについて説明しながら、紙芝居を披露した。  子どもたちは真剣な様子で見入り、山城利公君は「紙芝居を見て戦争がどれだけ恐ろしいものか知ることができた」、新本当周君は「登野城でもマラリアで多くの人が亡くなり、戦争マラリアの怖さが分かった」と感想を話した。  読み手の河口さんは「子どもたちとの距離が近く、しっかりと命の大切さを受け取ってもらったと思えた。こんなにも真剣に見てもらい、戦争の悲惨さを語り継いでいくことの大切さを実感した」と喜んだ。  仲吉さんも「紙芝居はあくまでも平和の大切さを知ってもらうための手段の一つだ。子どもたちの心をどうやってとらえ、命の大切さを伝えていけるかが課題であり、草の根的な活動を続けていくことが大切だと思う」と語った。  玉城会長は「戦争体験の文章を読むだけでなく、いろいろと工夫して、子どもたちの心に戦争の実態を伝えていきたい」と述べ、戦争マラリアを語り継いでいく手法を今後も模索していくという。
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