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八重山の心を被災地に

東日本大震災に支援の輪を広げよう
■万単位の犠牲者  テレビに映し出される惨状に「わたしたちができることは何かないのか。何かしたい」そう思っている人は多いだろう。そういう思いに「石垣・岩手かけはし交流協会」(高木健会長)はじめ各団体や有志らがさっそく応え、「義援金を募り、わたしたちも被災地(者)のために少しでもお役にたちたい」と「頑張ろう東北」を合言葉に支援活動に乗り出した。郡民に呼び掛けて支援の輪を広げ、日本最南端の八重山から東北の被災地の皆さんを少しでも励ますことができればと思う。  それにしてもこれが地震の怖さ、津波の恐ろしさなのかと改めて思った。宮城県の海沿いの南三陸町では、1万7000人の人口のうち1万人の安否がわからないなど、日が経つにつれて被害は甚大になっていくばかりだ。この結果、死者・行方不明者は最終的に阪神大震災の6500人をはるかに超える万人単位の最悪の見方までされている。 ■原発が恐怖に追い打ち  テレビに映し出されるすさまじい光景は、これこそがまさに地獄絵というものなのだろうか。世界最大級の大地震で建物が粉々に破壊され、直後に襲った大波に街全体が飲み込まれ、乳幼児から年寄りまでが次々流木や車、がれきなどとともに波間に消えてゆく。  「妻と子どもを波にさらわれた」と遺体安置所に家族を探しに足を運ぶ人々、自宅が水没した街をぼうぜんと見つめる人々、ビルの屋上に取り残され「SOS」「ミルクがない」などの文字を掲げる人々を見ると悲痛だ。  寒さの中で電気・水道のライフラインも途絶えて、余震や新たな津波も予想される闇夜の不安の中で避難生活をする被災者をさらに恐怖に陥れているのが、東京電力福島第1原発の相次ぐ爆発・火災事故だ。放射性物質が漏れ出し、20人余が被爆。半径20キロまでの周辺住民には避難命令が出された。  地震大国日本での原子力発電のあり方が今後大きな問題になるが、とにもかくにも今周辺住民は、不安と恐怖にさらされている。  ところで「石垣・岩手かけはし交流協会」があるように東北の皆さんと八重山はそれぞれに交流がある。石垣に住んでいる東北出身者も少なくない。逆に岩手に嫁いだ八重山出身者もいて東北の問題は決して他人事ではない。 ■「頑張ろう東北」  石垣市は今年、防災計画を見直す。その際は「想定外」と言われた今回の巨大地震・大津波も当然視野に入れるべきだろう。  住宅の耐震整備はどうなっているのか、海岸近くの住民は船舶と同様に救命胴衣を常備させるとか、一部で聞き取りにくいと不評もある防災無線放送は今のままでよいのか。一方竹富町の離島はほとんどが平たん地であり、津波の避難場所が必要だろう。  そして何より住民の津波に対する意識改革と普段からの訓練が必要だ。  八重山の人々は明和の大津波の歴史がある割に「津波警報」を侮る傾向がある。今回の東日本の津波も備えあればで高台に逃げた人は助かり、大したことはないと甘く見ていた人があっという間に津波にのみこまれたという。  今回の津波で八重山の人々も認識を新たにしたと思うが、これを機会に八重山全体が「想定外」にも耐えうる災害に強いまちづくりを具体化したい。  そしてまずは八重山も役所、企業、団体、住民が「頑張ろう東北」を合言葉に義援金や人材派遣など支援活動を展開、この東北地方の未曽有の大難局乗り切りのお手伝いをしたい。

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