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募る不安、郷里の惨状に絶句 石垣在住の東北出身者

停電し夜は真っ暗「とにかく声が聞きたい」
 「とにかく声を聞いて安心したい」。東北地方太平洋沖地震による津波被害の状況が明らかになるにつれ、ふるさとを遠く離れる東北出身者は家族や親類と連絡がとれず不安を募らせる。石垣市と交流の深い岩手県出身者のうち、甚大な被害を受けた宮古市出身の男性は「津波にのみ込まれた沿岸部は帰省したときに通ったところだった」といまだに信じられない、いや信じたくない思いだ。  石垣市大川の君沢和也さん(34)の実家は岩手県宮古市で、津波が襲来した沿岸部は今年1月の帰省で通ったばかり。「宮古港の市場が津波にのみ込まれた」と変わり果てた惨状に声を失った。両親は沿岸部から離れたところに住んでいるが、連絡がとれないという。沿岸部には親類もいる。「とにかく一声聞くだけでいい」と話した。  現地とは電話が通じにくくなっているが、石垣島マラソン大会に15回連続出場している澤田行一さん(69)=盛岡市上田=と連絡がとれた。今年の大会で来島した際、充電コードを忘れ、市内の電気店で電池式の充電器を購入したのが幸いしたという。  澤田さんによると、「盛岡市内でもかなり揺れ、これまで経験した中で一番強かった」という。倒壊被害は目立たないが、市内は停電し、夜は真っ暗。テレビが視聴できないため、他地区がどうなっているか、詳細がわからないという。  澤田さんは冷害の際、県庁担当補佐職員として石垣島での種もみ増殖にかかわっている。「それ以来、年1回はお礼と交流に来ている。石垣の皆さんには心配をかけているが、県をはじめ関係機関が亡くなった方や行方不明の方を捜索するなど、みんなで協力して頑張っている。機会があるときに声をかけ、元気づけていただければ」と話した。
  • タグ: 地震津波
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