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大型魚がいっぱい、尖閣の海 国の予算で漁場調査実施

「しけで沖泊まり大変」避難港の必要性強調
近海から台湾漁船減
 八重山漁協(上原亀一組合長)と与那国漁協(中島勝治組合長)は、水産庁の外国漁船被害救済事業を導入して漁場や外国漁船の調査を行っている。尖閣諸島周辺では型の大きな鮮魚が水揚げされ、与那国島近海では台湾漁船の操業が減った。両組合は「漁場の拡大につながる」(上原組合長)、「水産庁の取り締まりが強化された」(中島組合長)と歓迎し、継続的な取り組みを要望している。  八重山漁協は2日から実施。石垣島の南北、尖閣諸島の魚釣島、北小島、南小島の調査海域でマグロ、一本釣り、電灯潜りの漁船延べ42隻が出漁して調査を行う計画だ。これまでにマグロ船と電灯潜りの漁船が出漁し、9日朝には電灯潜りが帰港。8日の操業でブダイ類、ハタ類など578.8キロを水揚げした。  大嶺良弘さん(39)も「どんな海かわからなかったので、漁獲は少なかったが、獲物は大きい」と目を丸くした。  379キロを漁獲した砂川幸徳さん(46)は「しけていたので操業できるところが限られていた。天気がよければ、漁場がいっぱいあるのでいくらでも取れるだろう。ナンヨーブダイは、いつもの倍近い大きさ」と話し、「沖で泊まるのが大変だった。避難港があれば」と要望した。  上原組合長は「尖閣には良い漁場があるので、調査して操業できるようになれば漁場の拡大につながる。ただ、しけたら帰ってこなければならず、操業するには避難港のようなものが必要になるだろう」と話した。  水揚げ状況を視察した中山義隆市長は「悪条件の中でこれだけ捕れるのは、尖閣周辺海域が豊かな漁場であることを象徴している。漁業者が安心して操業できるようにしてほしい。実効支配をするには経済活動が伴わないといけない」と話した。  一方、与那国漁協は同島近海で1本釣り漁船20隻が1月5日から調査を開始、外国漁船を見つけた場合は写真に収めて水産庁に報告している。初日はEEZ(排他的経済水域)内で台湾漁船6隻を発見したが、その後は減った。中島組合長は「水産庁に報告しているので水産庁の取締船が来るようになり、台湾漁船が減った」と事業効果を強調した。  同事業は尖閣諸島沖中国漁船衝突事件を受け、国が補正予算で事業化したもの。県内では宮古島、伊良部の各漁協でも実施している。水産庁は2011年度予算で通年事業を要求している。
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