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ある会合で南山舎の上江洲儀正社長と雑談して…

 ある会合で南山舎の上江洲儀正社長と雑談していたら今度、前新透先生の「竹富島方言辞典」が南山舎から出版されるとのことであった▼前新先生と言えば私が中学2年の時数学を教わった方である。スマートな先生でどちらかと言えば体育や理系が得意だったように思う▼十何年か前、亡き友の奥さんの歓迎会を兼ねて同期の者が何人か集まったことがある。先生も出席され、その時初めて先生がずいぶん以前から方言辞典の出版を目指し、資料を集め研究されているという話を伺った▼先生は楽しそうにいろいろな話題を提供され、例えば「アリのとわたり(アリが一筋の縦列を作って歩いていくこと)」を竹富方言でどのように言うと思うかなどとニコニコしておられた。私はこんな細かいことまで調べておられるのかと感心したものである▼言葉は人間の意思疎通の手段であると同時に人間の意識の凝縮、いわば魂のシンボルでもある。魂という言葉がなければ私たちは魂の存在さえ気付かないかも知れないのだ。先生は早くから言葉のそのような魅力にひかれたのであろう。そしてその何十年にわたる御努力がついに実を結ぶのである▼その辞典の中には必ずや竹富島の生活と知恵と思想がギッシリ詰まっているに違いない。素晴らしいことである。(八重洋一郎)

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