500年誇る伝統行事「節祭」をたんのう 西表祖納・干立
- 2010年10月18日
- 芸能・文化
国の重要無形民俗文化財
アンガー行列やオホホが登場、奉納芸能に沸く
【西表】国の重要無形民俗文化財に指定されている西表島祖納と干立の節祭(シチ)が17日、両地区で行われ、黒い装束に身を包んだ祖納の「アンガー」やこっけいな仕草を見せる干立の「オホホ」などが登場、集落はこの日祭り一色に包まれた。会場には地域住民や郷友をはじめ、大勢の観光客が詰めかけ、古式ゆかしい伝統行事をたんのうした。
節祭は今年の豊作を感謝し、来年の五穀豊じょうと住民の無病息災を祈願する行事。500年以上の伝統がある。
祖納公民館(那根操館長)の節祭は正午から、公民館で「スリズの儀式」を行ったあと、前泊海岸で舟浮かべの儀式や大勢の子孫を引き連れたミリク、全身黒ずくめのアンガー行列が厳かに入場した。
舟を漕ぐユークイ儀式では、男たちがサバニに乗り込み、荒波のなか、力いっぱいかいを漕ぎ、浜辺では婦人アンガーがドラと太鼓を打ち鳴らして、舟を招き寄せた。
干立公民館(小波本到治館長)の節祭は干立御嶽の前にある「前の浜」で船漕ぎなどを行ったあと、境内で奉納芸能を披露。寅年のため、結願祭も併せて行われた。
大風呂敷に大金を持った独特のオホホも登場し、「オホホー」と奇声とこっけいな動作で観客を沸かせた。
アンガー行列やオホホが登場、奉納芸能に沸く
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