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「対話の手続きを」日本景観学会 竹富リゾート問題で提起

真乙姥御獄「イビ」移設に疑問視も
 日本景観学会(尾島敏雄会長)の「八重山の自然保護と景観形成」をテーマにした石垣島大会は28日、大川公民館で開かれた。受け入れ派と反対派の双方から見解が示された竹富島の星野リゾート問題をめぐっては、会員から「現在や未来のことを考えて対話の手続きがとれないか」と問題提起があった。  同問題は、上勢頭芳徳氏(竹富公民館長)と上間毅氏(竹富島憲章を生かす会)を交え、パネルディスカッションでも取り上げられた。パネリストの1人、五十嵐敬喜氏(法政大学教授)は「竹富島は世界遺産の価値があると言われている。その価値を星野リゾートが強化する方向にいくのか、阻害する方向にいくのかの視点で議論してほしい」と双方に要望したほか、反対派に「島の暮らし、発展のための対策を提示しないと多数派にならないと思う」と提起した。  その上で「島の中での意見対立は正直悲しいと思う。現在や未来を考えて対話の手続きがとれないか」と促し、尾島会長も「私は現地に行っていないので物は言えないが、突き詰めて考える必要がある。町長と議会には真摯(しんし)に考えてほしい」と注文した。  上勢頭氏は「売られていた土地を星野氏が買い戻した。環境重視型の星野リゾートと真に共存共栄できるよう全国の皆さんに知らせなければならない」と述べた。上間氏はこれに先立つ報告で、星野リゾートが景観に与える影響を列挙、歴史的景観・文化の維持保全と土地買い戻し費用の捻出(ねんしゅつ)を目的とした入島税構想を提起した。  石垣島大会は午前9時から午後5時まで6部構成で行われ。石垣島の景観の変遷と風景作り、竹富島・西表島の自然と景観、御獄の森の保全、法と景観などをテーマに発表や報告があった。  新川字会内で真乙姥御獄の「イビ」を後方に移す案が出ていることに波照間永吉氏(県立芸術大教授)は「あえて真乙姥の墓を移動する理由がわからない。あらためて議論すべきである。注目してこの問題をみていきたい」と疑問符をつけた。
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