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戦争マラリア朗読劇「ハテルマ」10月上演へ

「語り継ぐ会」がけいこに励む
「朗読で体験伝えたい」と
 戦争マラリアの体験を継承していくことを目的に発足した「戦争マラリアを語り継ぐ会」(玉城功一会長)が今年10月24日、石垣市民会館で戦争マラリアをテーマにした朗読劇「ハテルマ ハテルマ」を上演することになり、そのけいこが行われている。18日には「ハテルマ ハテルマ」の脚本を書いた和歌山県の作家、栗原省氏が石垣入りし、指導を行うほか、先祖供養の意味もある波照間の旧盆行事「ムシャーマ」を見学することにしている。  「ハテルマ ハテルマ」は、戦争マラリアを体験した人たちの証言を引用して構成した朗読劇。和歌山など近畿地方を中心に上演を重ねており、2005年には波照間などでも上演されている。  一方、戦後65年が経過し、戦争マラリアの体験を語ることができる体験者は年々減少。このため、玉城会長らは「体験が風化してしまう」と、去年4月に「語り継ぐ会」の準備会に続いて、今年6月に結成総会を開いた。  元教員や戦争マラリアに関心を寄せる人たち約30人がメンバーで、「ハテルマ ハテルマ」の上演は戦争マラリアの体験の継承に向けた最初の取り組みとなる。  学習会を兼ねた朗読のけいこは7月29日に八重山平和祈念館で始まり、13日までに4回実施。約20人がけいこに参加している。  上演は「音響やスライドを使った立体的なもの」(玉城会長)とする計画。今年のムシャーマでは念仏踊りをビデオに収録し、その映像を朗読劇に組み込むことによって、戦争マラリアの犠牲者を慰霊するアイデアもあり、ビデオ撮影ができる協力者を探しているところだ。  また、同会では、戦争マラリアの体験を継承する取り組みに若者たちにも加わってもらおうと模索。高校の部活などで「ハテルマ ハテルマ」の上演を試みる場合には「飛んでいって、手伝いたい」(玉城会長)としており、高校側への働き掛けも始めている。  玉城会長は「戦後65年となり、戦争マラリアの証言者が減っている。体験者から直接証言を聞くことが難しくなっているので、朗読劇で伝えられないかと考えている。『ハテルマ ハテルマ』は和歌山で盛んに行われており、地元八重山でできないことはないと思う」と話している。
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