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本紙・八重山毎日新聞は去る6月26日で…

 本紙・八重山毎日新聞は去る6月26日で2万号を達成したという。素晴らしい持続力だ▼特集記事をよく読むと創刊時は「南琉日日新聞」といって編集・発行人は大浜信光である。信光と言えば若い時「詩は解体する/詩は数学であり統計表であってもよろしい」と書いて意気盛んであったようだ▼それは当時イギリス留学から帰朝して「学校の作文は逃げよ」と若者を刺激し超現実主義を鼓吹していた西脇順三郎の影響もあると思うが、「青白い感覚の花火は火遊びに興ずる子供の自己陶酔である」などの自己批評を読むといかにも大浜信光らしい冷徹さである― 何しろペンネームが白浜冷夢なのだ―▼その冷徹さとそれでも捨てきれない詩への「冷夢」を彼は、文字通り数量と図形と統計表のかたまりである「新聞」という形で実現しようとしたのかも知れない▼彼はまた、いわゆる”八重山ルネッサンス”の一翼を担った「八重山文化」を村山秀雄と共同で発刊したり、ずっと後年、沖縄食糧(株)八重山支店長を退職してからも、琉球政府中央教育委員に就任したりしている▼信光はこのようにいつも八重山の文化や教育を育てたいとの強い意志を持っていたようである。今春、彼の全詩集が出版され、詩碑建立の話も進んでいる。むべなるかなである。(八重洋一郎)

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