防風林帯を再整備 モクマオウからフクギに更新
- 2010年05月20日
- 社会・経済
本来の機能回復を
2007年度に着手した「みやらがわ地区防風林整備マスタープラン」に基づく旧宮良川土地改良区内の防風林帯再整備事業は09年度末現在、3地区で事業費3億3900万円、6360メートルの整備が終了。事業の進ちょく率は事業費ベースで6.4%、事業量ベースで11.2%となっている。本年度からは、前年度に採択された第3地区(磯辺、中垣)で着工するほか、第4地区(牧中)の事業採択による測量試験が予定されている。同プランでは2016年度までに14地区、33.8ヘクタールの防風林帯を更新、再整備する計画。
同土地改良区内で、整備された防風林帯は総延長60キロ余。樹種が更新時期に来ているのに加え、維持管理不足から、大半が防風林としての機能を失っている。
マスタープランでは、既存のモクマオウをすべて撤去。フクギを主木に受益農家の希望に添って、他樹種を植林する。また、管理しやすいように、従来の6メートルの防風林帯を4メートル程度に狭め、残り2メートルを管理用道路など維持管理スペースとして確保する。
同プランで計画されている防風林再整備区域は、2016年度を事業期間に14地区、33.8ヘクタール。防風林延長は5万6621メートル。総事業費は52億6450万円が計画されている。
09年度末現在の事業の進ちょく状況は、工事が実施されている八重山家畜市場西側に位置する第1地区(上原第2、4.4キロ)と第2地区(上原第2・大川第1、4.24キロ)を合わせて8.28キロ。進ちょく率は両地区の事業量ベースで約74%となっている。
2010年度は、09年度に事業採択され、測量試験が行われた第3地区(磯辺第4・中垣)の4.6キロが着工するほか、第4地区(牧中、5.5キロ)の事業採択・測量試験が予定されている。
事業費は1億1000万円が予定され、4地区合計で2.1キロが整備される見通し。
だが、市政交代で事業費が当初計画から大幅に削減されているため、事業期間の延長や縮減の可能性もある。
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