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「人は支え合って生きる」元日本兵の小野田さん八重高で講演授業

自身の戦争体験も
 戦後30年間、フィリピンのルバング島で終戦を知らされぬまま、任務遂行に当たった元日本兵の小野田寛郎氏(88)の講演授業「人は一人では生きられない~子供たちのたくましい成長を願って~」が18日午後、八重山高校(玉津博克校長)で開かれた。小野田氏は「周りに人がいるから生きていける」と述べ、全校生徒716人に自身の戦争体験やこれまでの生涯を語った。  小野田氏は陸軍中野学校を卒業後、1944年にフィリピンに派遣されて情報収集など活動に当たり、任務解除の命令が届かなかったため、密林や山間部で30年間戦い続け、1974年にようやく任務を解かれ、帰国した。  帰国後はブラジルで9年間、生活して小野田牧場を経営。再び、日本に戻って現在は「小野田自然塾」を主宰し、キャンプ指導や講演活動を行っている。  授業で、小野田氏はフィリピンで一緒に戦った仲間の死やサバイバル生活を振り返り、「一人になったら銃を手放せなくなった。米をつくる人、魚を獲る人など周りに人がいて、生活ができる」と人同士のつながりの大切さを訴えた。  そして、「人に優しくするには強くならないといけない。それぞれが持つ強さを伸ばすためにも、自分が何をしたいのか、何に向いているのかを考えてほしい」と呼びかけた。  最後は、荷輪涼花生徒会長(2年)が「今の日本は平和だが、過去には戦争があった。これを過去で終わらすことなく、一人ひとりが戦争について深く考えることが大切」とお礼の言葉を述べた。  また、小野田氏は17日に船浦中学校(小浜美佐子校長)でも、講演した。
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