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トゥバラーマはもともと作業労働歌であった…

 トゥバラーマはもともと作業労働歌であった。それが男女の恋をうたいあげる側面からしだいに叙情的に発達した歌謡である(外間守善氏)▼トゥバラーマの語源も「殿原」ではなく与那国方言で逢(あ)う意味の「とぅばる」を語源とし、男女が親しくあうという意味である(故・宮良泰平氏、外間氏)。こうした説が研究者の間では有力だ▼ただ現在のように、「トゥバラーマ(節)」と広く呼ばれるようになったのはいつからなのか、どうもはっきりしない。ちなみに1884年編『八重山歌工工四』には「仲道節」という節名がみえる▼さらに故・喜舎場英勝氏によれば、カヌシャーマ歌、トゥバラーマ歌という2つの呼び方があるという(「トゥバラーマ(カヌシャーマ)考」1986年9月20日・本紙)。ほかにも疑問点をなしとはしない▼それはともかく、トゥバラーマが広く普及するきっかけになったのは1947年の「トバリョーマ大会」(「海南時報社」主催』)からであろうか。今日では県内外からの参加者もずいぶん増えた▼デンサ節やスンカニ同様、トゥバラーマの特徴の一つに、情歌を基本にしつつも時代を反映した歌詞が創作され続けることにある。今夜はトゥバラーマ大会が催される。出場する歌い手の「たのーる」あふれる歌を期待したい。(砂川哲雄)

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