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イノシシ産卵巣襲う 実態調査で撮影に成功

「ウミガメ」の卵を食害
 西表島の砂浜でウミガメが産卵した卵がリュウキュウイノシシらしきものにほり返されているケースが相次いで確認されたことを受け、日本ウミガメ協議会附属黒島研究所と琉球大学理学部海洋自然科学科伊澤研究室が共同で実態調査を実施、ウミガメの産卵巣を探すイノシシの撮影に成功した。ウミガメの卵を食べる生き物としては、ミナミスナガニやシロアリが知られているが、ダメージはそう高くない。似たケースでは、座間味島で外来種のイタチによる食害が問題になっている。イノシシ被害は過去に散発的に確認されているが、「今年はふ化できる産卵巣がほとんどない」と事態は深刻だ。  イノシシによる被害が急増しているのは西表石垣国立公園の特別地域内にある西表島南風見田と鹿川湾に間にある砂浜で、同地域は八重山諸島におけるアオウミガメの重要な産卵地。  大規模な被害が確認されはじめたのは昨年から。同地域で20年以上にわたりウミガメの産卵調査をおこなっている黒島研究所によると、「去年は確認しただけで21の産卵巣が食害され、巣内のすべての卵が食べられた。イノシシと思われる足跡が多数あった」という。  事態を重く見た黒島研究所は、今年8月に琉球大学理学部海洋自然科学科伊澤研究室と共同で調査を行い、ウミガメの産卵巣を探すイノシシと、イノシシが食い散らかした卵をくわえたカラスの様子の撮影に成功した。  黒島研究所の亀田和成研究員は、「食害された跡を数えればウミガメの産卵数がわかる。今年は無事にふ化できる産卵巣がほとんど無い」と指摘している。  西表石垣国立公園の特別地域内を襲ったウミガメ繁殖地の壊滅的な被害は、加害者がリュウキュウイノシシという在来種であるだけに、解決への道は困難で深刻な事態といえる。(黒島通信員)
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