八重山毎日新聞社

　陸上自衛隊第一混成団音楽隊の演奏会が昨年に引き続き開催される見通しとなったことが25日分かった。地元の八重山防衛協会が6月5日、市民会館大ホールの使用許可申請を提出、同施設を管理する市教育委員会は市長や部長らで構成する庁議の意見を聞いたが、教育委の判断に委ねるとの方針を受け、市民会館管理条例に基づき手続きを進めることになった。 　音楽会をめぐっては、2006年には自衛隊から直接、使用許可について文書で照会があり、市は前年の開催から間もないことや市民感情を理由に「遠慮を願う」として実質的に不許可とする回答を出し、今後の対応については「庁議で諸般の勘案して判断する」との方針を伝えていた。07年には地元の防衛協会が使用許可を申請。庁議に諮られたが、教育委の判断に委ねるとして許可された経緯がある。 　市教育委は今回も庁議の意見を求めたところ、「慎重な判断が必要だ」などの意見があったが、最終的には前回と同様の対応となった。 　条例は6条で「公の秩序を乱し、善良な風俗を害するおそれがあるとき」「管理運営上支障があるとき」「市長が使用を不適当と認めるとき」に該当する場合は使用を許可しないと定めている。市教育委はいずれにも該当しないとして近く許可の回答を出す見通し。 　音楽会は11月25日午後6時から予定されている。

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