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成るか「新市」誕生

成否のかぎ握る竹富町議会
■大どんでん返し 28日の竹富町臨時議会は、よもやの大どんでん返しだった。それまで3回も、西表島選出の議員の反対多数で否決されていた、石垣市との合併を協議する法定協議会設置案件が、3月末という合併特例法の期限切れを目前にして一転、7対6の賛成多数で可決されたのだ。 西表島選出の2人の議員が、大盛町長の説得に応じて賛成に回ったためといわれるが、それではそれまで町長はまじめに説得してこなかったのか。また今回賛成に回った議員は、これまで3回も否決に加わったのはいったい何だったのか。それとも政治の世界につきものの何か裏があるのか。 とにもかくにも、それまで西表島選出議員の結束の固さで万事休すと思われた合併の可能性が、特例法期限切れ一カ月前という土壇場になって息を吹き返したのだ。このまま石垣市との合併が進み、新市誕生となるか、それとも竹富町関係者によると、今回のように竹富町は何でもありの世界だから、法定協設置と合併は別ということで最後までどうなるかわからないということになるのか。 ■まだ波乱含み 新市誕生までの石垣市と竹富町の今後の流れをいうと、当面法定協議会で新市建設計画を決め、これを週明けの7日までに県に提出する必要がある。これは県関係事業について事前に調整が必要なためだ。そのため4日の第一回法定協議会では是が非でもまずこれを決める必要があり、当面の関門をクリアした。 このあとは12日予定の第二回法定協議会で新市名など48件の合併協定項目を最終決定。18日に合併協定書の調印式を行い、これらをそれぞれ合併関連議案として今議会最終日の25日提案する。そして両議会で可決されれば28日には県に合併を申請。これをさらに県議会が最終日の29日に議決すれば知事はこれを総務大臣に届出し、晴れて合併特例法に基づく合併が成立、10月1日には新市が誕生ということになる。 合併協定項目に関しては、48件のうち前記の合併期日など44件は、すでにこれまでの与那国町を加えた法定協議会などで合意しており、残るは新市名とそれに伴う大字の町名、議員定数、農業委員定数の4項目となっており、すべて12日の第二回協議会までには決定の予定だ。 八重山市か石垣市かの新市名決定などでまだ波乱要因はあるが、法定協議会の各委員がその気になればそれは何とか解決できる問題だ。それより何よりまだ大きな波乱の要素は竹富町議会だ。 ■竹富町の民意は合併だが 合併が実現すると、国から合併作業に対する補助金や特別交付金が3年間交付され、特に地方交付税は10年間は合併前の額を全額保障し、さらにその後の5年間も年次的に減額するものの、合併しない市町村よりは保障されるという。 また新市建設の各種事業に対しては合併特例債を95%充当し、そのうちの70%は地方交付税に算入される措置がある。 さらに合併が実現すると、50日以内には市長選挙が行われることになり、来年3月を待たず、今年11月中旬にはあるいは新市の市長選挙がある。 しかしそれもこれも鍵を握るのはすべて竹富町議会だ。先月28日の臨時議会どおりであれば、すんなり合併議案は可決だが、どうもそうでもなさそうなのだ。というのも賛成に回った2人の議員は、「賛成は法定協議会設置までであり、合併は別」という声が聞こえるからだ。 しかしそこで反対議員に指摘したいのは、竹富町の民意は住民投票、町長選と二度も合併を選択したということだ。そしてもっとも大事なことは、今の財政事情下で果たして合併しなくてやっていけるかということだ。すでに今年の予算編成では、7億円の歳入不足で職員給与をカットしなければやっていけないほどひっ迫している。 大浜市長には、市長の姿勢あるいは石垣市側に何かと不信のある竹富町の反対議員をそれなりに納得させる誠意が必要だろう、竹富町の反対議員も、町民に対し合併しなくともやっていけるというそれなりの説明責任がある。石垣市、竹富町の未来を決める重要な問題であり、それぞれ政治家として責任のある選択、決断を求めたい。

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