尖閣沖巡視船、台湾遊漁船の接触・沈没「ジグザグ航行」なかった
- 2008年06月15日
- 災害・事件・事故
11管本部誤り認めこしき船長、台湾船長を送検
尖閣諸島・魚釣島南の日本領海内で、海上保安庁巡視船「こしき」と台湾船籍の遊漁船・聯合號(レンゴウゴウ)が接触、遊漁船が沈没した事故で、石垣海上保安部は14日、巡視船「こしき」の堤信行船長を業務上過失往来危険罪と業務上過失傷害罪、「聯合號」の何鴻義(フー・ホンイー)船長を業務上過失往来危険罪でそれぞれ、那覇地方検察庁石垣支部に書類送致した。
事故当初、第11管区海上保安本部は「聯合號」がジグザグ航行していたと主張していたが、台湾側が強く否定、このため何船長らから事情聴取を続けたところ遊漁船が自動操舵(そうだ)していたことを確認、誤りを認めた。
石垣海上保安部によると今月10日午前3時20分ごろ、大型船の巡視船「こしき」と小型船の「聯合號」が接近して併走していた際、大型船が小型船の船体を引き寄せる『ひき波』などにより、衝突するおそれがあったにもかかわらず、「こしき」の堤船長は領海侵入船舶の船名確認などを行うため、十分な船間距離を確保せずに航行を続けた。
また何船長は、衝突する可能性があるにもかかわらず、自動操舵のまま回避行動をとらず、航行を続けた。
その結果、同時23分ごろ、尖閣諸島魚釣島南約7.25キロの海上で両船が衝突、同日午前4時38分ごろに「聯合號」が沈没した。
この事故で何船長が左眉付近と右ひざなどを負傷した。
関連するニュース
- 主権展示館 「尖閣諸島と日本人」 2021/01/15
- 尖閣諸島情報発信へ 石垣市ふるさと納税を活用 2020/12/03
- 尖閣上陸決議可決へ きょう市議会最終本会議 2020/09/18
- 台湾のものと判明 小型無人機、関係者通じ確認 2020/09/11
- 与那国ー台湾 高速船事業 来月始動へ 2020/08/30
- 「字登野城尖閣」変更を可決 真っ向対立も与党賛成多数 2020/06/23
- 尖閣字名変更 効率化目的「急ぐ必要ない」 2020/06/19
- 石垣市 「固有の領土」内外に発信 2020/01/15
- 与那国ー台湾、高速船就航目指す 2019/06/21
- 大浜小で海保安全教室 2019/05/14