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サンゴの「白化」広がりで有効な対策なく「大切な観光資源失う」と危機感

 【西表】仲間港を拠点に水中観光船「うみえーる」(19トン)を運航する竹富町出資の第3セクター、有限会社ぱいぬ島海洋観光(代表取締役・大盛武町長)は、サンゴの白化現象の広がりに「大切な観光資源を失ってしまう。死活問題だ」(山田清久専務)と危機感を強めている。乗客を案内しているサンゴ礁のポイント3カ所すべてで白化現象が進んでおり、ポイントのサンゴが死滅しかねないからだ。  「うみえーる」は主に、南風見田沖、新城付近のパナリポイント、西表島と小浜島の間の与那良水道の3カ所へ乗客を案内している。  この3カ所すべてで今月初めからサンゴの白化が目立ち始め、被害が広がっている。  同社では、去年と一昨年に確認した小規模な白化では「白化したサンゴは回復せずに、死滅した」としており、「今夏に白化したサンゴが、今後すべて死滅するおそれもある」と強い危機感を示している。  乗客は、白化したサンゴを見て、「きれい」と感想を述べたり、「鮮やかな色がないのはなぜか」と質問することもあるという。このため、船内では白化のメカニズムを説明。山田専務は「白化は美しいものではなく、こわいものだということを伝えている。地球温暖化について考えるきっかけになってもらえれば」と話す。  ただ、白化現象を食い止める即効性の高い方法はない。山田専務は「台風が来ると、被害が出るし、『うみえーる』の利用者も減る。しかし、このままではサンゴが死滅してしまう」と困惑を隠さない。  「うみえーる」への乗船は一昨年から、西表島を訪れるツアーに組み込まれるようになり、離島観光のメニューとして定着しつつある。年間の利用者数は約1万人。最大58人収容。

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