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米掃海艦2隻が与那国寄港 住民ら抗議、一時騒然

地位協定タテに強行
 【与那国】在日米海軍の掃海艦2隻が24日午後、祖納港に寄港した。米海軍艦が県内で民間の港湾施設を使用するのは極めて異例。郡内の港では、復帰後初の米軍艦船寄港となった。中台間の軍事的な緊張が高まるのに備えて寄港したものとみられる。外間守吉町長は寄港反対、県は自粛の考えを伝えたが、在日米海軍は通告だけで日本の港湾施設を使用できると定めた日米地位協定第5条を根拠に、町長や県の意向を押し切って入港を強行した。外間町長は24日、「不快感を感じる。言語道断だ」と語った。港内では掃海艦の目の前で抗議集会が開かれたことから、騒然とした雰囲気に包まれ、掃海艦は着岸から約3時間半近くにわたってタラップを降ろせない状況が続いた。  在日米海軍は24日午後5時すぎから艦内で開いた記者会見で、掃海艦の水兵2人を寄港の3日前に来島させ、水深調査の実施や島内の食堂やレジャー施設の状況などについて調べていたことを明らかにした。  また、両艦の寄港を前に、米兵4人を乗せたゴムボート2隻が港内に入り、先に細長い金属のようなものを付けたロープを海中に下ろし、水深を測るような作業をしているのもみられた。  在日米軍は事前の通知で寄港の目的を「乗組員の休養と友好親善」としていたが、実際には港内の海底地形や陸上部の施設について調査を行っていたことが明らかになった。  祖納港に寄港したのはいずれも米海軍佐世保基地所属の掃海艦「ガーディアン」(排水量1369トン)と掃海艦「パトリオット」(排水量1250トン)。両艦はいずれもホワイトビーチから寄港し、パトリオットは26日午前7時、ガーディアンは同7時半まで滞在する。掃海艦は機雷除去などを行い、海兵隊などの作戦を妨げる障害を除去する役割。マシンガンなどを装備している。  祖納出港後に目的地については「明らかにできない」としている。  日米地位協定を根拠にした空港の使用では、2000年2月の石垣空港、01年4月と同年5月の波照間空港のケースがある。  地元では、外間町長が反対の考えを表明する一方、町議会(崎原孫吉議長)は寄港反対決議を賛成少数で否決し、対応が分かれた。  在日米海軍掃海艦の入港については、今年初めには八重山寄港の観測が流れ始め、5月にはケビン・メア在沖米国総領事が大浜長照市長に打診。大浜市長は15日付で「入港拒否」の文書をメア総領事に送った。  外間町長は今月1日に来町した外務省担当者から寄港計画について通知を受けた。外間町長は11日には住民グループや労組の反対要請を受け、「現時点では反対せざるを得ない」と回答。メア総領事にも同日付で反対の考えを伝えた。  開会中の6月定例会は19日の本会議で寄港反対決議を与党の反対で否決し、外間町政との間にねじれが生じていた。  県は6日と14日、19日に海上保安庁から寄港の通知を受け、「自粛」を求めていた。  在日米海軍は当初、久部良漁港にも寄港させる通知を行っていたが、19日に通知で祖納のみの入港を示唆していた。

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