
Category: 自然・科学
交通事故から約11年
96年に交通事故に遭い、西表野生生物保護センターで飼育が続けられているオスの個体は今年で推定11歳。環境省が交通事故を確認したヤマネコ42個体のうち、唯一生き残った個体も、ネコとしては高齢者と呼べる年齢に入り、運動能力も衰えてきたという。専門家からは、ヤマネコの交通事故が頻発している状況を念頭に、今後、傷病個体が搬入された場合に対する備えを充実させるよう求める意見が出ている。
「W-48」と呼ばれるこの個体は96年8月に収容され、現在も室内飼育が続いている。
16日に開かれたヤマネコ保護増殖分科会では、W-48の飼育から得られたデータを、今後の収容個体に生かしていくことを視野に入れた意見が相次いだ。
環境省側が「将来搬入される傷病個体に質の高い飼育・救護・リハビリを提供するためには健康管理体制を構築するのが重要」と提起し、文献の収集や飼育環境のデータ化、小型ネコ科飼育の専門家との連携などの重要性を指摘した。
検討員の伊澤雅子琉大理学部教授は「緊急事態が起こってからでは遅い。事が起こる前に、今のうちにセンターが着々と準備を進めてほしい」と要望した。
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