
文化遺産暫定リスト今月中に決定
自然遺産は住民説明会へ
西表島の世界自然遺産登録と文化資産「黒潮にはぐくまれた亜熱帯海域の小島『竹富島・波照間島』の文化的景観」の世界文化遺産登録からなる複合遺産を目指す竹富町にとって、今年は世界遺産登録に対して住民側の理解を求めていく実質的なスタートの年となる。竹富島と波照間島の文化資産については、日本政府としてユネスコに推薦すべきか文化庁が今月中に決める見通しとなっており、世界遺産登録に向けた最初の“ハードル”を越えられるかに関心が集まりそうだ。
世界遺産登録をめぐる町議会の論議では、与野党を問わず、異論や慎重論が出ており、大盛武町長は世界遺産登録の意義を分かりやすい言葉で町民に説明することが求められている。
町は昨年11月、竹富島と波照間島の文化資産を文化遺産登録するよう求める提案書を県とともに文化庁に提出している。
この提案書は、文化庁が全国の地方自治体を対象に文化遺産登録を希望する物件を公募したのを受けたもので、全国から24件の提出があった。
世界遺産の登録では、各国政府が登録を求める物件を記載した暫定リストを作成。ユネスコの世界遺産委員会では、各国から提出を受けた暫定リストの物件について登録の可否を決める。
文化庁は公募のあった24件を対象に審議を行い、今月中に日本政府の暫定リストに掲載する物件を選ぶ。
竹富島と波照間島の文化資産については、町は実質的に1カ月足らずの作業で提案書を作成。県との調整も十分には行えなかった。
文化庁の審議によって、竹富島と波照間島の文化資産を政府の暫定リストから漏れた場合、町は、新年度に再び行われる公募に向けて、2度目の提案への準備作業を行うことになりそうだ。
一方、西表島の世界自然遺産登録については、町は本年度内に説明用のパンフレット5000部を刷り、町内の全世帯に配布するとともに、町内外の関係機関に登録に向けた理解を求めていく考え。
新年度には、西表東部と同西部、竹富、黒島、小浜、波照間、鳩間の7カ所で説明会を開催する計画。説明会は、より多くの住民が参加しやすい夜間に開けないか調整しており、新年度の予算編成に反映させる方向性。
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