「情報ネット農業経営に」農業青年らも期待
財務省が20日内示した内閣府沖縄担当部局の2007年度予算原案に離島ブロードバンド環境整備事業が盛り込まれたことで、八重山全域にわたって高速大容量の通信環境が整備される見通しとなった。県によると、07年度は県内9島で導入され、八重山ではこれまで未整備だった石垣島北部、西表島、鳩間島で実施される予定。これにより八重山全域をカバーすることになり、情報通信環境の格差是正が図られる。地域住民は「住みやすい環境になる」と喜んでいる。
同事業は、通信事業者が採算性の問題から消極的になっている離島地域で、行政が基盤整備を行うことでブロードバンド化を促進しようと05年度から実施、07年度が最終年度となる。八重山地区では06年度までに与那国町、竹富島、小浜島、黒島、波照間、西表(大原、上原、大富)で整備された(一部整備中)。
市や竹富町によると、市では桃里、米原から平野までの北部、竹富町では西表島の古見、美原、由布、干立、組納、白浜、船浮、鳩間島で未整備となっており、市は宮良・白保地区と同様にアクセスポイントとなる鉄塔を20数カ所設置して無線で光通信を利用できるようにし、竹富町もアンテナを設置して無線でADSL(非対称デジタル加入者線)が使えるようにする計画だ。
いずれも国8割、県1割、市町村1割の負担。市は3億円弱、町は1億1000万円の事業費を見込んでいる。
石垣島北部地区13公民館と学校、PTAで要請を続けてきた玉城政時伊野田公民館長は「米原まで加えてもらってありがたい。これがないために仕事ができない人もいる。若い人が帰ってきたり、本土の人が移住したりすることにつながる」と話した。
農業を営む砂川拓也さん(26)=桃里=は「やっと1歩、力強く踏み出せた」と大喜び。「農村地域は過疎の道をひたすら歩くのではなく、情報網環境整備によって光を見いだせると思う。農産物を中心とした需要開拓にIT(情報技術)をフル活用し、供給する技術力と営業力を身につけることに近づける。自由な発想の若者に夢実現を可能とするだろう」と今後の農業経営に夢を膨らませた。
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