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波照間島の星空観測タワー

入館者7000人台を維持観光への相乗効果も
日本最南端の波照間島高那崎にある星空観測タワーの入館者が順調に伸びている。過去最高の入館者となった2005年度の8138人以降、7000人台を維持、併せて観光入域客の増加につながるなど相乗効果が出ている。(南風原英和記者) 星空観測タワーは、国のコミュニティーアイランド事業を導入して、高那崎にある「日本最南端の碑」の周辺3万平方メートルに総工費約1億8000万円をかけ、多目的交流広場とともに整備された。 波照間では、国内で南十字星(サザンクロス)がはっきり観測できるほか、天体観測の障害となる人工の明かりやジェット気流の影響が少ないため、星をクリアな状態で観測できる。こんな好条件が重なり、県内初の星空観測タワーが島に建設された。 タワーの屋上ドームには屈折式200ミリ望遠鏡や室内で星座を観察できるプラネタリウムがある。 竹富町商工観光課によると、入館者は開館当初の1994年度の4456人以降、年々増加。2003年度には過去最高の8138人となり、04年度、05年度はともに7000人余りが訪れた。 過去12年間の入館者数は計7万1958人を数え、入館料収入は1800万円余あった。 一方で、「日本最南端」という知名度で、島を訪れる観光客もここ3年間、約1万3000人台をキープしている。 オープン当初は、ここを目的に観光に来る人も多かったが、町から管理を委託されている阿利秀一さんによると、「近年は民宿でこの施設を知り、天体観測を楽しみに訪れる人が多い」という。 観測タワーの開館を記念して、サザンクロス交流フェスタが開かれた94年と98年には、全国から天文ファンが多数参加。それを裏付けるように観光入域客も94年は1万6394人、98年は過去最高の2万3463人を記録した。 その後、イベントは途絶えているが、町商工観光課の屋良三(もとむ)課長補佐は「星を見るイベントのため、島に宿泊しなければならない。しかし、現状では受け入れが困難」と開催できない理由を明かす。 島には現在、民宿が10カ所しかなく、収容能力も69室・189人と少ないためだ。西の浜では、13室のペンションが10月完成をめどに建設が進められているが、それでもイベント開催時の受け皿には程遠いのが現状だ。 町が昨年まとめた「波照間島における観光地域振興計画」では、島の宿泊施設の弱さを課題に挙げ、小規模ホテルや星空観測タワーの付帯宿泊施設の整備などの必要性を指摘している。 滞在型観光の“けん引役”でもある星空観測タワーを島の活性化につなげるために、受け皿の強化と交流フェスタの数年置きの開催にどう取り組むか―町と島の人々の意欲にかかっているといえそうだ。

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