Category: 地域・教育
約240年前に築造 今もイノシシ被害から守る
【西表】西表島仲間川河口域北岸の中州に位置するヤッサ地区には、1768年ごろに造られたとされるイノシシの耕作地侵入を防ぐ猪垣(いのがき)が残っており、現在でもイノシシが農作物を食い荒らす被害を防ぐのに役立っている。大雨や台風などで猪垣の一部が崩壊していることから、同地で農作物を作っている農家約15人が参加して、崩落部分を修復する作業が9日、行われた。
ヤッサ地区には以前、仲間村があったが、風土病が原因で1900年ごろに廃村となっている。
八重山諸島でイノシシが生息するのは石垣島と西表島で、猪垣があったのも両島だけといわれている。
「与世山親方八重山嶋規模帳」など文献によると、1768(乾隆33)年ごろ、「仲間村の耕作地は仲間村の負担で猪垣を築くこと」とあり、砂岩やテーブルサンゴを積んだ猪垣が築造された記録が残されている。
ヤッサ地区でサトウキビをつくる西大舛高旬氏によると、「ここ数年、この地区はイノシシによる被害が増えており、これからさらに被害が増える時期。ワナや銃などで追い払う対策も行っているが効果がない。新たに鉄線や網での防御方法も考えたが、予算がかかるため、初めて修復作業をすることになった」と話した。
猪垣は高さ約1.2メートルほどで、斜面の岩などをうまく利用しながら、石垣がめぐらされている。
修復作業に参加した農家は「昔の人の知恵はすごい。どうやって、これだけの石を積んだのか感心する」と石積作業に取り組んでいた。
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