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成果を上げた学力向上対策

特筆すべき学習支援ボランティア
 3市町、八重山地区の平成17年度学力向上対策実践発表会が済んだ。今年は例年になく実を上げた発表会ではなかったか。成果を拾ってみたい。 ■大ホールで発表会 石垣市は市民会館大ホールで学対発表会を持った。しかも発表会は平日の午後6時からであった。これまでは中ホールで入場者の入りを気にしながらの発表会であったことに比すれば「あっぱれ」と言えよう。 父母に聞いてもらわなければ意味がない―との理由で平日の夕刻にしたとのことである。学対発表会で大ホールを満たすことに不安があったと思うが、果敢に挑戦したことに敬意を表したい。惜しむらくは、後日行われた川島隆太先生の「読み・書き・計算」講演会とセットにできればよかったーということである。 発表で目を引いたのは市立真喜良小学校の「音読」の映像。わが子のそんな一生懸命な姿を見たら父母は安心して登校させたいという思いになるだろう。石垣市での最も新しい学校の新しき伝統として永続してほしい。 近年、「考える力」の育成とかで「覚える」ことや「暗記」が軽視されがちである。わが国の伝統的な学習法に「素読」というものがある。論語の素読と言われるように、意味・内容を考えずにただその文章を読むということであるがため、現在の学校では用いられてない。ところが、この素読が見直されている。 児童は果たしてただ闇雲に声に出して読むだけだろうか。読む中でやがて意味や内容を理解し、語彙を得、表現力が豊かになっていくのではないだろうか。学びの始めは読むことである。まず声に出して読むことである。 奇しくもこのことについてフォーラムでパネリストの徳松節子さんが自らの塾生の指導経験をとおして話されていた。 ■2つの学習支援ボランティア 石垣市教育委員会は、学習支援ボランティアを募り、市立石垣中学校に派遣している。石教委の現場主義というべきものが、実態の中からそのような知恵を引き出し、制度を作り出したと言いたい 現場に足を運び、課題を自ら探し求めるという地道な取り組みが奏功したと考えたい。加えてそれを受け入れ、学校を開いた石垣中をも誉めたい。 学習支援ボランティアは民間人。その人たちに学校現場を直接指導の形で知ってもらうことは極めて意義のあることである。 フォーラムをとおしてだが、民間人の方が指導への厳しい目をしていた。近年、学校現場は児童との諍いを避けんがために厳しい躾(しつけ)が難しいという。児童との諍いは保護者との諍(いさか)いに発展することが少なくないからだ。そのため、つい躾を引きがちのようだ。少子化で我が子の愛情に力みが掛かり「我が校」より「我が子」教育へと変質しているのが昨今の学校ではないだろうか。課題がここにもある。 地区学対発表会での市立登野城小学校の八重高生学習支援ボランティアも実にユニークな実践だ。両校は隣りあっている。地の利を生かした学習支援だ。児童たちは先生方とは違った新鮮さで学ぶ喜びを得たに違いない。 ■家庭学習の定着 3市町ともに言えることだが、「家庭学習月間」を設定し、家庭学習の習慣化に努めていることが学力向上対策運動の一番の成果ではないだろうか。 基調報告によると、家庭学習が改善されつつある。八重山地区学対委員会は家庭学習の定着を目指し、小学校は60分以上、中学校は90分以上の家庭学習時間の目標を設定している。その達成率が昨年度を上回っている。とは言うものの学年によって出入れが激しい。 学習事項を学校で「理解」し、家庭で「定着」する-この理想型に向かって努力を続けたい。 まずは県達成度テストの小学校トップ、中学校2位を学対の成果と喜びたい。

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