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コロナ禍の中体連 涙と笑顔の2日間

軟式野球で石垣中学校と大浜中学校が熱戦を展開。9回、大浜中が決勝点の2点目を挙げ、ベンチは熱気に包まれた=24日午後、石垣市中央運動公園野球場

軟式野球で石垣中学校と大浜中学校が熱戦を展開。9回、大浜中が決勝点の2点目を挙げ、ベンチは熱気に包まれた=24日午後、石垣市中央運動公園野球場

中学生たちの特別の夏

 新型コロナウイルスの影響に伴う長期休校による部活動停止と活動時間短縮—。この夏、部活に励む中学生たちは試練に立たされた。厳しい条件下、生徒らにとってほぼ唯一の目標となった第60回八重山中学校夏季総合体育大会は24日、2日間の日程で11競技を終えた。「不完全燃焼」「やりきった」「来年こそは」。汗だくの部員たちはそれぞれの表情を見せた。

■「もっとできたはず」

 ハンドボール女子で頂点を取った大浜の半田もえ部長(3年)は「優勝はコロナの影響で練習時間が少ない中でも頑張った証し。うれしい」と喜びつつも嗚咽をもらし、「だけど自分たちのプレーを十分にできなかった。試合に納得できずに泣いている後輩を見ていると、自分も涙が出てきた。後輩にこんな思いをさせたくない。次につなげていきたい」と涙をぬぐった。

 ハンドボール男子の優勝校、石垣第二の美崎太陽部長(3年)も「ミスが多かった。自分たちならもっとできたはず。全力を出しきれていない」と唇をかんだ。 

 バスケットボール女子を制した石垣の伊良部由明(ゆめ)主将(3年)は声を詰まらせながら、「人より多く練習してきたが、コロナで練習時間を奪われた。そこは悔しい」と振り返り、「声を掛け合って笑い、周りから応援されるチームになってほしい」と後輩にエールを送った。

■「出しきった」

 卓球男子個人で頂点をとった長浜陸(石垣第二3年)は「県大会に行って強い人たちとたくさん闘いたかったけど、力は出しきった。高校に行っても卓球は続けたい」と一区切りつけた様子。

 サッカーで2連覇を果たした大浜。新型コロナウイルス感染予防の観点からボールへの接触が禁止された期間も、部員同士で走り込みをするなど、できることに打ち込んできた。舟道康太キャプテンは「気持ちで負けないようにと思って戦ってきた。優勝できてうれしい」と話した。

 軟式野球で4連覇を達成した石垣第二は、県野球連盟主催の県中学校選手権2020特別大会(8月22、23日)に派遣される。本若照平主将(3年)は「4月以降、打力アップに取り組んできた。練習の成果が出てよかった。常に県大会制覇を目指している。もっと打力をアップして、打ってチャンスをつくっていきたい」と意気込んだ。

■次の世代へ

 女子バレー優勝校の石垣第二の許田恵冬(3年)は「日ごろの練習通りの力を出すことができ、いいプレーを後輩たちに見せることができてよかった。特にサーブが良かった」と達成感の笑顔。「全員1年生の後輩たちも県の景色を見たいと言っているので、今後の活躍に期待したい。コロナの影響で中体連は地区大会だけとなったが、最後の試合として秋の県大会が残っている。負けて終わるわけにはいかないので絶対に勝つ」とバトンを託した。

 バドミントン男子西表2年の阿久津崚平(14)は、エースとしてチームの勝利に貢献。「練習の中でいっぱい怒られたが、だからこそ先輩たちの中体連に懸ける強い思いを感じた」としっかりと受け止め、「来年は個人も団体も優勝し、県大会で西表の名をとどろかせたい」と胸を張った。

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