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波照間島、干ばつ深刻 サトウキビに被害出始める

雨が降らずロール現象や枯れ上がりが出始めているサトウキビ=20日、波照間島(波照間製糖提供)

雨が降らずロール現象や枯れ上がりが出始めているサトウキビ=20日、波照間島(波照間製糖提供)

 【波照間】波照間島では6月9日の降雨を最後にほとんど雨の降らない日が続いており、島の基幹農作物のサトウキビに被害が出始めている。波照間製糖によると、島内全域で葉が丸まるロール現象に加え枯れ上がりも始まっている。今期の生産量は1万1885㌧を計画しているものの、今後もこの天気が続くと大幅な減収となる恐れがある。波照間製糖では「さらにひどくなり、近年にない被害が出るかもしれない」と警戒感を強め、生産農家も「生活がかかっている」と不安顔だ。

 沖縄気象台によると、波照間島では6月9日に100㍉程度の雨があったものの、それ以降の降水量はわずか6㍉。7月は21日までで4㍉しか降っておらず、今後も晴天が続けば平年の126㍉に遠く及ばない。島内4カ所あるため池のうち3カ所は半分以下の貯水量になっているが、8月も晴れの日が続く見込み。

 竹富町産業振興課では「雨が降らないとため池の水もなくなる。設備があっても水がないことにはかん水もできない」と頭を抱える。

 三つの製糖工場を抱える町では、今後もこのような状況が続けば、干ばつ対策会議を開き、かん水方法などの対策を関係機関と検討するとしているが、手段は限られるという。

 現在、波照間島では83戸が216㌶でサトウキビを生産する。7月は夏植え蔗苗用のサトウキビが大きく伸長する時期に当たるが、雨が降らず成長が止まっている。農家の1人は「とにかく雨がふらないことにはしょうがない」と訴え、新植夏植えにも影響が出かねず気をもんでいる。

 一方、今期64戸180㌶で4500㌧の生産を計画する与那国町では、農家からの声を受け沖縄県糖業振興協会のセーフティ基金を活用。JAおきなわ与那国支店と共同で10㌧タンクを積んだトラック2台を準備し、フル稼働でほ場に散水作業を実施している。

 同町産業振興課によると今のところ、ロール現象など少雨による目立った影響は出ておらず、計画通りの生産量を見込んでいるが、少雨傾向が続く場合は干ばつ対策協議会を開き、対策を強化するとしている。

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