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新型コロナ 50代女性に濃厚接触者なし

5人目コロナ感染者の動き

5人目コロナ感染者の動き

二次感染の可能性低く

 石垣市内で5人目となる新型コロナウイルスに感染した50代女性=石垣市=について県は9日、現時点で女性の濃厚接触者がいないことを明らかにし、二次感染の発生が低いことを示唆した。女性は、鹿児島県に渡航歴があり、8日の抗原検査によって陽性が判明、症状は軽症で現在も県立八重山病院に入院している。市新型コロナ感染症相談外来の電話に女性と接触した内容の相談はなかった。

 県などへの取材で、女性は無職、6月15日〜29日まで鹿児島県に滞在。その間の行動歴は調査中。糸数公保健衛生統括監は9日のブリーフィングで、記者から、女性と鹿児島市内で集団感染源のショーパブを訪れた石垣海上保安部の40代男性職員の関係性や接触歴を問われ、「家族関係はなく接点もない」と答えた。

 県によると、女性は6月30日に石垣島の自宅に戻り、外出を自粛していた。今月4日に倦怠(けんたい)感などの症状が出始め、8日、同院の抗原検査で感染が分かった。厚労省のガイドラインで濃厚接触とみなす基準日は発症2日前からとされている。女性の場合、基準日は今月2日になる。

 一方、9日から再開した新型コロナ電話相談には、6月に県外へ渡航した人や感染女性と接触歴はないが体調不良を訴える人の相談が10件あったが、いずれもPCR検査実施には至っていない。

■無症状者〝素通り〟事例も

 水際対策の体温検知

 5人目の感染者は、新型コロナウイルス感染症の病原体を保有したまま南ぬ島石垣空港のサーモグラフィーを通過した可能性が高い。市は7日から37・5度以上の到着客全員に県立八重山病院でPCR検査を受けてもらう方針を示しているが、中山義隆市長は9日の会見で「発熱せずに入ってくると100%水際で阻止はできない」と述べた。今後も発症前、無症状者が空港を〝素通り〟するケースも想定される。

 新空港の到着ロビーでは、県が民間に委託し人工知能型サーモグラフィーで到着客の体温を測定している。37・5度以上の人は再度検温器で体温を測る。そこでも設定値を上回ると、市の職員が客の承諾を得て同院に移送しPCR検査、約30分で結果が判明する抗原検査につなげる。

 市は観光客受け入れを再開させるにあたり、空港でPCR検査体制の整備を必須条件に掲げてきたが、今回の50代女性は発症前のため、発熱を感知できず通過。県は、今月24日までに市が独自で行っている空港での体制を引き継ぐ予定だが、発熱の症状がないかぎり無症状者、発病前者の発見は難しい。

 市産業医の境田康二かりゆし病院長は、ウイルス保有者が体温検知の網をすり抜けることで「散発的に感染者は発生する」とし、「大事なのはそこから感染経路不明者を拡大させないこと。症状が出たら直ちに濃厚接触者を洗い出し、全員PCR検査につなげる」とポイントをあげる。

 感染症指定医療機関の同院は感染症病床を3床有する。ことし4月、感染者が4人出た際には結核病床やHCUを緊急的にコロナ患者専用病床に充て計9床を用意。八重山事務所は感染者の増加に備え、軽症者療養施設の確保に向け準備を始めたが、いまだ医療資源は脆弱(ぜいじゃく)だ。

 境田院長は「八重山病院の病床数を考えると感染経路不明者が連続で10人出たらアウト。感染者と濃厚接触者を初期の段階で封じ込めることが重要になる」と強調する。

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