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「字登野城尖閣」変更を可決 真っ向対立も与党賛成多数

尖閣諸島の字名を変更する議案に起立して賛成する与党議員ら=22日午前、本会議場

尖閣諸島の字名を変更する議案に起立して賛成する与党議員ら=22日午前、本会議場

石垣市議会最終本会議 台湾に反発する動き

 石垣市議会(平良秀之議長)は22日、6月定例会最終本会議で、尖閣諸島の字名を「字登野城」から「字登野城尖閣」に変更する議案を与党らの賛成多数(13対8)で可決した。台湾では反発の声が挙がっており、関係悪化が懸念されるが、中山義隆市長は取材に「これまでの長い信頼関係がある」と述べ、影響はないとの認識を示した。10月1日に施行される。( 面に関連)

 市は今月9日、現字名では一見して「尖閣」と分からないため、石垣島の「登野城」との違いを明確にし、行政事務手続きの効率化を図る必要があるとして提案。尖閣5島の名称を表記する小字と、2390〜2394と連続する地番に変更はない。市は今後、市民課、税務課でシステムを改修し、本籍者(76人)に通知を行う。本籍の変更は市の職権で可能と言う。

 一方、台湾では11日、北東部の宜蘭県議会が同諸島の名称変更を議決するなど、反発する動きが出ている。

 本会議では、討論で「メリットよりデメリットのほうがいい」、「他国に配慮する必要はない」などと与野党が真っ向から対立、怒号や罵声も飛び交った。

 野党は「クロマグロの漁獲枠を台湾から譲ってもらった。漁業者は波風を立ててもらいたくないと言っている。影響が大きすぎる」(宮良操氏)、「変えなくても支障はない。台湾との友好関係がおかしくなる」(長浜信夫氏)、「市長が総合的に判断したとする根拠、市議会の決議は領土問題に言及して政治的。今回も政治的な提案だ」(内原英聡氏)、「事務の効率化と言うが、先方は違う取り方をする。なぜ今か」(新垣重雄氏)、「市民の利益を考えるとデメリットが多い」(大濱明彦氏)と主張。

 与党は「字名を変更してもしなくても中国公船で領海侵犯を繰り返しており、一触即発の状態だ。字名変更によって先人が生活した跡を残すべきだ」(仲間均氏)、「我が国の主権の問題。他国に配慮する必要はない」「尖閣をめぐる紛争、トラブルの火種にしてはいけないが、今回の変更は行政事務手続きの効率化のみ。国境の問題と絡めてはいけない」(石垣達也氏)「中国は尖閣を領土と言い始めているため、立場をはっきりして意見を言わなければならない」(友寄永三氏)と訴えた。

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