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沖縄戦後75年 「平和の尊さ胸に」

6月23日は沖縄戦終結から75年の節目を迎えるが、新型コロナウイルス感染症の影響で追悼式は縮小される=22日午後、八重山戦争マラリア犠牲者慰霊之碑

6月23日は沖縄戦終結から75年の節目を迎えるが、新型コロナウイルス感染症の影響で追悼式は縮小される=22日午後、八重山戦争マラリア犠牲者慰霊之碑

追悼式規模縮小 正午のサイレンで黙とうを

 沖縄は23日、「慰霊の日」を迎える。沖縄戦の終結から75年。八重山3市町では6251人(平和の礎刻銘者数)が犠牲になっている。八重山郡内各地でも追悼式が行われているが、ことしは新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から規模が縮小される。参列者を案内者のみに限定し、児童生徒の参列もない。3市町では「正午のサイレンに合わせて黙とうし、戦争の悲惨さと平和の尊さを胸に刻んでほしい」(中山義隆市長)と呼び掛けている。

 石垣市は午後3時から八重山戦争マラリア犠牲者慰霊之碑で八重山戦争マラリア犠牲者追悼式、午後4時から八重守之塔で石垣市全戦没者追悼式並びに平和祈念式、竹富町は午前9時から竹富島・町出身者慰霊の塔で第59回町戦没者追悼式、与那国町は正午から与那国小学校・平和の塔で町戦没者追悼式をそれぞれ行う。

 平和の礎に刻銘されている戦没者数は6月時点で石垣市4405人、竹富町1145人、与那国町701人。このうち軍命による強制疎開でマラリアに罹患(りかん)、死亡した住民は3600人余りにのぼる。

 八重山戦争マラリア遺族会(佐久勲会長)の田本徹顧問(82)は毎年、追悼式で鎮魂歌を歌い、御霊を慰めているが、ことしは新型コロナウイルスの影響でそれがかなわない。

 「慰霊の日は戦争を二度と繰り返さないこと改めて確認し、恒久平和を発信するための日。ことしは新型コロナの影響に伴い、小学校での戦争体験講話や平和コンサートも中止になった。子どもたちに戦争の悲惨さを伝え、世界平和の大切さをつないでいくことが戦争マラリアから生き残った私たちの使命」と話す。

 与那国町の追悼式では毎年、町内各小中学校の全児童生徒が参列し、折り鶴の献納や平和の詩の朗読などを行ってきた。

 

【映像で平和学習

 各校では戦争体験者の減少で講話が開けない状況にあり、過去に収録した映像を授業で放映している。

 教育関係者は「空爆など島で起きた戦争被害を知らない子もいる。学校現場できちんと戦争の歴史を伝えなければならい」と痛感。「ことしの追悼式に子どもたちは参加できない。参加するとしないとでは、慰霊の日が何のためにあるのか受け取り方が変わってくると思う」と戦争の風化を危惧する。

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