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3高校、オンライン学習を模索 新型コロナ対策で

Youtubeに解説動画を投稿するなどオンラインシステムを使った学習支援方法を模索している八重山高校=15日午後、同校

Youtubeに解説動画を投稿するなどオンラインシステムを使った学習支援方法を模索している八重山高校=15日午後、同校

自治体に環境配備求める声

 新型コロナウイルスの影響で臨時休校が続く中、児童生徒の学習機会を保障しようと、全国の学校現場ではオンライン授業に注目が集まっている。学校再開を21日に控えた八重山3高校も、感染拡大第2波による再度の休校も視野に入れ、動画配信を利用した家庭学習支援や、授業形式のビデオ会議などを試行錯誤。共通の課題は、家庭ごとの通信回線やタブレット型端末の所有などに関する環境格差だ。現場からは「生徒の学びを止めてはいけない」として、自治体に回線と端末の配備を求める声が上がっている。

 八重山高校では教諭5人が対策チームを組み、lineグループ通話を使ったホームルーム、Googleのホームページ作成ツール「サイト」や動画投稿サイトYoutubeを使用したオンライン家庭学習支援などを模索している。

 東江造教諭は休校期間中、担任する3年1組の生徒を対象に、パソコンやスマートフォン、タブレットなどのビデオ機能を通して複数人で同時コミュニケーションできるツール「Zoom」を介した数学のお試し授業を2回実施。1回目の授業にはクラスの約半分の20人が参加した。「解説動画の視聴と双方向の話し合いの併用で理解が深まる。授業はできる」と手応えを実感する一方「課題は家庭ごとの通信環境格差」と悩む。

 3高校の生徒全世帯に家庭のネット、デバイス環境に関するアンケートを行ったところ「ネット環境がない」「デバイスがない」のどちらか、あるいは両方と回答した家庭は八重高(生徒約700人)で約50世帯、八重山商工高校(同350人)では46世帯だった。八重山農林高校は現在調査中。

 テレビ会議ツール使用方法に関する職員研修などを進めている八商工の西平裕矢教諭は、離島地域出身の生徒の事情にも触れ「休校期間中は寮が閉まる。電波が弱い離島の実家で過ごす生徒は、リアルタイムの大量データ通信は難しい。定期的に学校に来てもらい、端末へ動画や課題ファイルなどを一括ダウンロードして手渡すなど対策を取らないといけない可能性もある」と指摘する。

 全国では長岡市や熊本市など、年度内に児童生徒に1人1台タブレット配備の方針を示す自治体も現れている。東江教諭は「生徒の学びを止めないためには支援が必要。端末と回線の確保を自治体が補償してほしい」と訴えた。

  • タグ: 新型コロナウイルスオンライン学習
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