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学生のころ、原付きバイクで沖縄本島一周を

 学生のころ、原付きバイクで沖縄本島一周を試みたことがある。本土復帰から数年後のぶらり旅▼最初に訪ねたのは斎場御嶽(せーふぁーうたき)。今でこそ「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録され観光客でにぎわう。むろん畏怖の念はある。が、どうしても行きたかった。琉球王国最高の聖地とはどういうところか▼誰もいない。鳥のさえずりと風の音、海鳴りしか聞こえない。その静寂すら神秘的。奥へと進み、たどり着いた三庫理(さんぐーい)。全身総毛だった。何かしらを感じる。開けた海への眺望の、先にあるのは久高島▼早々に立ち去り1号線を北上。沿道の横文字看板の多さ、嘉手納基地の広大さに驚く。名護から東海岸へ。金武に着いたのは夜になっていた。元は連れ込みとおぼしき安宿に泊まる。初老の女性たちが花札に興じていた▼翌朝8時、大音量に跳び起きた。アメリカの国歌「星条旗よ永遠なれ」だ。窓を開けると、目の前のフェンス越しに米国旗が掲揚されてゆく。付き従うように日の丸と君が代が続く。なぜ? 沖縄の現実を象徴的に示していることは分かった。復帰したはずの日本の支配者が誰かも▼先月来、普天間飛行場の米国旗掲揚が大音量との苦情があるという。40年余たてど変わらぬ沖縄のリアル。(慶田盛伸)

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