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石垣市 使用料条例適用せず

行政財産の使用料条例について質問を受け、答弁を調整する執行部=10日午前、本会議場

行政財産の使用料条例について質問を受け、答弁を調整する執行部=10日午前、本会議場

平得大俣市有地越境「無断使用、安価で請求」

 平得大俣への陸上自衛隊配備計画を巡り、予定地内の旧ジュマールゴルフガーデンが隣接の行政財産である石垣市有地2013平方㍍を無断で伐採・使用した問題で、市が損害金を請求する際、行政財産の使用料を定める条例を適用しなかったことが10日、花谷史郎氏の一般質問で分かった。当局側は「条例は契約に基づく条例となっており、今回は無断使用だっため不当利得として請求した」などと説明した。

 市は、無断使用に対し、普通財産の貸付料を規定する公有財産規則28条に基づき、1平方㍍当たり25円で算定、10年にさかのぼって約50万円の賃料相当損害金を請求、納付を受けた。

 これに花谷氏は「条例を無視して規則で対応した。それが正しい判断か」と指摘。同条例は、地方自治方225条の規定に基づくもので、「行政財産を使用する者から別表に定める使用料を徴収する」と明記。別表の使用料算定方法は「時価×3%×使用許可日数」となっている。

 花谷氏は、これに基づき、防衛省の不動産鑑定額(1平方㍍当たり2930円)などを参考に試算した結果として▽10年間の損害金は176万円▽法的に請求可能な最大20年で353万円|となり、さらに近傍価格で試算すると579万円、同条例7条の過料5倍を追加すると3478万円になると提示した。

 中山義隆市長は「条例は契約に基づいて賃貸するものだが、今回は契約していない。無断使用した分の代金を不当利得として請求した。なぜ今の時価で10年前の金額を出すのか。花谷氏の計算式に根拠はない」と反論、この計算方式の事例として電柱などを貸し付ける場合を挙げた。

 花谷氏は「本来は貸し付けできない行政財産が無断使用されていたのに安い金額を当てはめている。非常に不可解だ。これで市民が納得するか。どの金額になるか裁判所に判断してもらうべきだった。市には説明責任が求められる」と批判した。

 山田善博農林水産部長は最初の答弁で、同条例を適用しなかった理由について「時価については多少現場を調べないと分からない。いつも使っている公有財産規則の別表には単価がうたわれている。はっきりしたものを使っている」と述べた。

 行政財産は公用・公共用に供する財産。

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