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昨年夏、友人の娘が…

 昨年夏、友人の娘が大学で研究する島嶼地域における「軍事基地のプレゼンス」と住民の意識調査を、陸上自衛隊配備計画が進行している石垣島で行ったことを小欄で紹介した▼先日、那覇に出向いた際、1年間の研究成果を大学で発表した報告書が手元に届けられた。真剣なまなざしで「感想を聞かせてください」と問われたが、重要な内容であるだけにうかつに発言できず、持ち帰って精査する旨を伝え、許してもらった▼石垣島が仮想の敵国から侵攻された際の島嶼奪回に向けた作戦分析。防衛省が作成した内部文書「機動展開構想概案」では、有事での住民保護が分析対象外にあり、この点に疑問を抱いたのが彼女の研究動機である▼市民意識調査と懇談会、予定地視察などから導き出したのは複雑に絡み合った市民意見の相違。国の専権事項という一言での議論終結。住民生活や自然環境への影響、有事の際の住民保護などの問題棚上げ▼彼女は「こうした無策さが地域全体の分断へとつながり、柔軟な議論の妨げとなっている側面もあるのではないだろうか」と報告書で訴えている▼問題の本質をとらえた報告書から、無関心こそが一番の脅威であることをあらためて学んだ思いである。彼女は大学2年目、鋭敏な視線で自分らしく光輝け!とエールを送りたい。(鬚川修)

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