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「カヌー事業の規制を」 アンパル保全に危機感

名蔵アンパルの自然環境について意見を交わす委員ら=19日午後、石垣市健康福祉センター視聴覚室

名蔵アンパルの自然環境について意見を交わす委員ら=19日午後、石垣市健康福祉センター視聴覚室

石垣市自然環境保全ネットワーク会議の視察で、外来種プレコを手に駆除活動について説明する八重山ネイチャーエージェンシーの高木理恵さん=19日午前、名蔵ダム放流口

市自然環境保全ネット

 自然環境の保全と利活用に関する情報を共有し、今後の取り組みに生かすことを目的とする石垣市自然環境保全ネットワーク会議(大堀健司会長、19団体)は19日午後、市健康福祉センターで意見交換した。ラムサール条約登録湿地の名蔵アンパルでのカヌー事業の規制を求める声が相次いだ。市は2020年度で「保全」と「賢明な利用」を内容とする保全計画を策定することにしており、この中に具体策を盛り込むことになる。

 アンパルの利用規制については、アンパルの自然を守る会と石垣島エコツーリズム協会から議案として提出。「ここ数年、アンパル内の鳥の数が減少している。ナイトツアーが影響して、毎年コロニーをつくっていたセグロアジサシがここ数年作っていない。アジサシ自体はことしも様子を見に来ていたが、環境が悪かったのか数日でいなくなった」との報告があった。

 アンパルの会は「名蔵川本流には多くの水鳥が羽を休め、アンパル全域でも同様。カヌーが名蔵川本流やアンパルに入れば鳥の生息場所を奪うことになる。アンパルは、国立公園でラムサール条約に登録されている。自然環境保全の象徴的な場所だからこそ大きな規制を」と求めた。

 他の委員からも「鳥のサンクチュアリを観光が壊している」「生物の生活圏を全体として守るルールづくりが必要だ」「水鳥がいなくなって登録を取り消されたら恥さらしになる」などの意見があった。

 市は、ラムサール条約登録要件にリンクさせた保全計画書の策定に向け、環境省の補助事業を受け昨年9月に協議会を立ち上げ、環境調査業務を行っている。4月以降、具体的な策定作業を進める。

 会議に先立ちメンバーは、八重山ネイチャーエージェンシーが昨年6月から月1回のペースで外来種プレコの駆除作業を行っている名蔵ダム放流口で視察も行った。担当者は「底原ダム放流口や新川川でも目撃情報があり、石垣島全域に広がっている可能性がある。私たちは民間なので何年続けられるか分からない。被害が出る前に対策を」と行政側の取り組みも要望した。

  • タグ: 石垣市自然環境保全ネットワーク会議
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