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西表島交通㈱ 新たな周遊サービス導入

地元事業者が勧めるオリジナルコースをタブレットが案内する

地元事業者が勧めるオリジナルコースをタブレットが案内する

超小型電気自動車で雄大な大自然を堪能できる=1月30日、西表島仲間橋

レンタカーと通信システム 組み合わせ端末が案内

 【西表】レンタカー事業を展開する西表島交通㈱(玉盛雅治代表取締役社長)は3月ごろ、レンタカーと通信システムを組み合わせた新たな観光メニューを導入する予定だ。トヨタ自動車㈱の超小型電気自動車シェアリングシステム「ハーモニアス・モビリティ・ネットワーク(Ha:мо)」を観光用レンタカーとして応用したもので、車内搭載のタブレット端末で観光コースを選択し、地図や写真表示、音声案内を通してゆっくりと島内の自然や文化を楽しめる内容。八重山初のサービスとなる。

■観光資源掘りおこし

 サービス開始に向け、同社は超小型電動車10台を導入した。大原と上原の各営業所に5台ずつ配置、充電ステーションも設ける。一人乗り用で充電1回当たりの走行距離は約50㌔。標準充電時間約6時間。最高速度は60㌔だが、平均30~35㌔程度の走行が周遊に適しているという。

 景勝地、観光施設を楽しんだり、島の文化・歴史が学べる周遊コースを西部、東部に設ける。タブレット端末へ事前に写真、地図、自動音声などのデータを入力し案内する。ナビゲーションは英語、韓国語、繁体字・簡体字の中国語、日本語に対応。

 地元お勧めの観光スポットや飲食店など複数の目的地を組み合わせてコースを設定できることから、玉盛社長は「新たなニーズや観光資源を掘り起こしマッチングさせたい。各場所に立ち寄り滞在することで、地域経済に波及効果が生まれる。宿泊しないと参加できないコースも検討だ」と意気込む。

■環境保全

 さらに玉盛社長は「周遊サービスにより、山や川など自然観光フィールドへの集中を分散させ、環境保全にもつなげたい。車を使った新たな観光の形を提案していきたい」と意欲を燃やす。

 トヨタ社MaaS事業部の大西洋主幹は、「クリーンエネルギーで、ただ通過するだけの移動ではなく、ゆっくり走ることで自然の風、匂い、音を感じることができる。移動自体が新たなアクティビティーになるのでは」と自信をのぞかせる。

■ロードキル対策

 車内搭載の端末は、近年深刻化しているイリオモテヤマネコの交通事故防止にも役立ちそうだ。ヤマネコの事故多発地点や発見位置情報を入れ込むことで、車が当該地点近くを通過時、運転手に注意喚起も可能となっており、ロードキル対策へ新たな道を切り開くツールとして注目される。

 環境省西表自然保護官事務所の担当者は「民間がこういう取り組みをしてくれるのは重要だと思う。環境省も地元住民や事業者と協力し交通事故防止を啓発していく」と話している。

 トヨタ社による同様の観光サービスは現在、国内約10カ所で展開。県内では久米島町、今帰仁村、うるま市で導入している。

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