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730交差点から…

 730交差点から労金支店までの間の街路樹、福木とクバの木が残らず撤去され、風景がすっかり変わった。代わってクロトンなど低木が植栽されている▼この区間は、離島ターミナルから中心市街地に導く観光のメーンストリート。4㍍前後に成長し木陰をつくっていた福木だ。公費を費やして植えた樹木を公費で植え替える。市の財政も潤沢になったものだ▼何より真夏の厳しい日差しをさえぎった緑陰の喪失を惜しむ。福木とクバは、かつての集落景観を象徴する樹種。市民の暮らしの原風景に必ずある。その意味でも撤去は残念▼樹種選定は時の為政者の意向を反映する。内原英郎さんは「緑化基本計画」を策定させるほど熱心だった。市街地で、集落で咲き誇る桜は、苗木を無償配布した「英郎さんの桜」である▼八重高北の琉球松並木は、戦時中まであったという抱護林の再現を試みるものであり、石中東通りのホウオウボク、万世館通りのヤエヤマヤシもその計画に基づく樹種選定だ。時を経て計画は忘れ去られた▼運動公園周辺の桜は、北風に成長が止まったか大きくならないが、ロッテキャンプの「球春」を告げるかのように開花する。市役所通りのヤエヤマヤシは1年通して亜熱帯の南国ムードを演出している。樹木にもそれぞれ役割がある。(慶田盛伸)

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