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西表島1日当たり入域客数1230人 水量から基準値試算

西表島を訪れる観光客。世界遺産登録後に予想される入域増に対し、県が観光管理計画を進めている=2019年5月20日、上原港

西表島を訪れる観光客。世界遺産登録後に予想される入域増に対し、県が観光管理計画を進めている=2019年5月20日、上原港

ピーク時の来訪者抑制

 【西表】県は世界自然遺産登録候補地の西表島に訪問する観光客が増え過ぎないよう、ピーク時の1日当たりの入域観光客数を基準値で1230人に設定する方針を固めていることが分かった。年間では過去10年間を平均した数値33万人。ピーク時の入域者数を抑制して来訪時期を分散させることでオーバーツーリズムを防ぎたい考え。世界遺産に登録された場合、観光客増による自然環境や住民生活への影響が懸念されているため、来島者管理体制の構築も求められている。

 方針案は、西表島における持続的観光マスタープラン策定作業部会の中で示された。

 西表島への観光客数は、2018年度で約30万人。15年度の38万8000人以降減少傾向にあるが、遺産登録によって増加が予想される。

 県によると、過去に国内で世界自然遺産登録された地域の観光客数は登録前に比べ1.5倍増加しているという。西表の日別入域観光客数は18年度で最大約1300人。県世界自然遺産推進室の担当者は「西表で1.5倍の受け入れは厳しい」としている。

 基準値は、島にある5カ所の上水施設から供給可能な水量を基に試算。島民や事業者などが使用する水量を引き、観光客に供給できる水量で基準人数を出した。昨年、西表西部地区ではゴールデンウイークや夏季に観光客増で節水制限も行われた。渇水問題は入島者の総量に比例するとみられている。

 県は、観光客数が基準値を超えないために▽旅行会社や個人観光客に混雑する時期を通知する「混雑日カレンダー」の提示▽施設や交通の事前予約制度や変動料金の設定などの取り入れ▽観光客の集中を避ける仕組み―を導入する予定。

 県はこのほか、観光による地域社会への波及効果を広げるため、日帰り観光から滞在型観光への移行も推進していく。

 方針案について県は今月30日の西表島部会での承認を目指している。

  • タグ: 西表島入域客数世界自然遺産登録
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