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米・芋焼酎の蒸留に成功 6次産業化に向けて前進

キャッサバのもろみを蒸留し芋焼酎を回収する八重山農林高校の2年生=9日午後、応用微生物実験室

キャッサバのもろみを蒸留し芋焼酎を回収する八重山農林高校の2年生=9日午後、応用微生物実験室

回収したアルコールの濃度を測定し記録する=9日午後、応用微生物実験室

八重農プロジェクト

 プロジェクト活動として島産農作物を原料とする焼酎の造り方を研究している八重山農林高校アグリフード科2年生4人は、7日から3日間かけて、校内で初めて蒸留実験を行い、同校産の「ひとめぼれ」の米焼酎、「沖夢紫」の芋焼酎、キャッサバの芋焼酎の蒸留に成功した。もろみからのアルコール回収率はそれぞれ25度換算で約5割。今後は産業化達成に必要な米焼酎8割、芋焼酎5割の回収率達成を目指し実験を重ねる。同校が掲げる生産者が生産から加工販売までを手掛ける「6次産業化」を学ぶ取り組みの一環。単式蒸留焼酎製造免許を取得し、実験を行っている。

 実験では昨年12月に仕込み、3週間発酵させたひとめぼれ3.4㌔、沖夢紫とキャッサバ各3㌔のもろみを使用。それぞれ5㍑フラスコで熱し、気体になったアルコールを冷却器で冷やして液体として回収。酒精度計でアルコール度数を測定し、経過時間とアルコール濃度の相関を記録した。

 プロジェクトメンバーの屋宜奏風さんは「実験を通して酒の製造過程が理解できてきた。飲めないけど香りの違いを楽しんでいる。キャッサバが一番甘い香りだと感じる」と語った。

 実験後、蒸留できた酒の味や香りを見る「官能検査」を行った大嶺隆教諭によると、米焼酎はさらりとした舌触りに泡盛に近いシャープな味。沖夢紫の芋焼酎はやわらかな香りで、甘さ、辛さがともに強め。キャッサバは3種の中でも個性が強く、独特の香りで、酸味やえぐみがあるパンチの利いた味となっている。 

 最終的には販売業免許を取得しての商品化や、地元事業者への技術提供など地域還元を目指している。同校で収穫したサトウキビを使ったラム酒の製造実験にも着手する予定。

  • タグ: 八重山農林高校アグリフード科蒸留実験
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