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台湾や海外のアーティストが創作を行う「宝蔵厳」…

 台湾や海外のアーティストが創作を行う「宝蔵厳」という台北市内のエリアで展示会があり、海辺で拾い集めた漂着ごみからつくった作品「修復人生」が展示されていた▼漂着ごみとアートを結び付ける活動は各地で見られ、本紙でも時折取り上げているように台湾でも広がっている。そのなかで「修復人生」はとりわけ哲学的なにおいのするアートだった▼「修復人生」は、照明を落とした展示室のなかで浮かび上がるように置かれていた。薄い青や緑といった色を帯び、形状には言いようのない不安定さがあった。破片を集めて土器を修復していくようなイメージで、漂着ごみをひとつの作品にしていったのだという▼海辺に流れ着くごみは世界各地からやってきた物体だ。それを組み合わせていくのだから、できあがったものはこの世界には存在しないものとなる▼作者の安西剛氏は「世界の終わりが来た時、考古学者たちはこの作品にどのような意義を見いだすのか想像しながら制作した」と説明する▼地図を見ると、海に境界線が引かれている。しかし、海を見てみたとしても線があるわけではない。潮の流れに乗って、モノは自在に行き来する。そのありようを「修復人生」は示し、今を生きる私たちの暮らしが未来の人たちにどう映るのかを意識させる。(松田良孝)

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