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八重山平和祈念館が20周年 記念企画展始まる

開館20周年を迎えた八重山平和祈念館=22日午後、同所

開館20周年を迎えた八重山平和祈念館=22日午後、同所

開館20周年記念企画展「八重山平和祈念館20年のあゆみ」で、展示を見る児童ら=22日午後、同所

戦争マラリアの実相後世に

 「八重山戦争マラリア」の実相を後世へ伝えることを目的とする八重山平和祈念館(館長・仲村卓之県八重山事務所総務課長)がことし開館20周年を迎えた。戦争マラリア被害を記録する写真や地図、絵、遺品類、証言などの資料を中心とした展示、10月末までに4万5239人が来館した。22日から記念企画展「八重山平和祈念館20年のあゆみ」が始まり、設立から現在までの変遷、実施イベント一覧、体験証言などの資料を紹介している。12月13日まで。

 太平洋戦争末期の1945年、日本軍が命令したマラリア有病地への強制避難によって3647人が命を落とした「戦争マラリア」。犠牲者の遺族らが「沖縄戦強制疎開マラリア犠牲者援護会」を結成し、89年に国家補償を求めて活動を開始。これを受け国は95年、同館建設費を含む3億円の慰藉事業を実施、99年5月に「沖縄県平和祈念資料館八重山分館」の位置付けで同館が設立された。

 同館設立に際し、資料収集などに協力した潮平正道さん(86)=石垣=は「戦争を直接体験した世代はおろか、追体験を語ることができる人すら今は少ない。資料を展示するだけでは戦争の悲惨さを伝えることはできない」と話し、語り部を担う次世代の育成の必要性を強調する。

 20周年記念企画展の開会式で仲村館長は「戦争体験者が高齢化していくなか、貴重な記憶を受け継ぎ、次の世代へ継承するために、当館が果たす役割はますます重要なものになっている」と意義を強調、川満誠一副市長が中山義隆市長のあいさつを代読し、「世界恒久平和のためにこれからも連携したい」と決意を新たにした。

 八重山戦争マラリア遺族会の佐久川勲会長、今年度児童生徒平和メッセージ作文部門最優秀賞受賞者の豊里亮太君(白保中学2年)、新川小学校児童会の伊良皆伽南副会長(6年)も加わってテープカットを行った。

 記念企画展第2弾として12月20日から「第4回収蔵品展」を開く。来年1月27日まで。

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